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2022/09/02 13:43

香港前場:ハンセン0.6%安で続落、上海総合は0.3%上昇 無料記事

 2日前場の香港マーケットは、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前日比121.53ポイント(0.62%)安の19475.78ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が53.62ポイント(0.80%)安の6688.42ポイントとそろって続落した。売買代金は440億1450万香港ドルとなっている(1日前場は577億7280万香港ドル)。
 内外環境の不透明感が重しとなる流れ。中国では、新型コロナウイルス感染の再拡大がネガティブ材料だ。新規感染者数の増加を受け、四川省成都市は1日の午後6時(現地時間)から事実上のロックダウン(都市封鎖)に突入。北京市周辺や中国東北部、南部の一部地域でも行動抑制が強化された。経済活動が停滞すると懸念されている。また、米国では今夜(日本時間9時半ごろ)、金融政策に影響を与えやすい8月の雇用統計が公表される予定。内容次第では、金利上昇が加速する恐れもある。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。中国経済対策の効果が期待されている。国務院(内閣に相当)は8月31日の常務会議で、先ごろ策定した19項目にわたる新たな経済対策パッケージに関し、9月上旬にも詳細を明らかにすると表明した。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が5.5%安、不動産デベロッパーの碧桂園HD(2007/HK)が3.9%安、中国ニット衣料最大手の申州国際集団HD(2313/HK)が3.8%安と下げが目立った。
 セクター別では、家電やスポーツ用品の消費関連が安い。海信家電集団(921/HK)が4.9%、海爾智家(6690/HK)が3.4%、TCL電子HD(1070/HK)が3.3%、李寧(2331/HK)が3.2%、安踏体育用品(2020/HK)が2.3%ずつ下落した。
 非鉄やセメントの素材セクターもさえない。中国アルミ(2600/HK)が2.1%安、江西銅業(358/HK)が1.6%安、中国西部水泥(2233/HK)が2.1%安、中国建材(3323/HK)が1.7%安で引けた。
 半面、中国発電セクターは高い。華電国際電力(1071/HK)が4.6%、華潤電力HD(836/HK)が4.0%、華能国際電力(902/HK)が3.7%、中国電力国際発展(2380/HK)が2.6%ずつ上昇した。
 一方、本土マーケットは4日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.28%高の3193.90ポイントで取引を終了した。ハイテク株が高い。自動車株、公益株、素材株、銀行株、軍事関連株なども買われた。半面、不動産株は安い。医薬品株、酒造・食品株も売られた。




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