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2022/08/15 13:30

香港前場:ハンセン0.3%安で3日ぶり反落、上海総合は0.1%下落 無料記事

 週明け15日前場の香港マーケットは、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比56.83ポイント(0.28%)安の20118.79ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が15.41ポイント(0.22%)安の6842.07ポイントとそろって3日ぶりに反落した。売買代金は438億1390万香港ドルとなっている(12日前場は392億5560万香港ドル)。
 中国指標の悪化が嫌気される流れ。取引時間中に公表された7月の経済統計では、小売売上高や鉱工業生産などが予想を大幅に下回り、伸びは前月から減速した。先週12日に発表された同月の金融統計では、人民元建て新規融資額が予想を下回っている。中期貸出制度(MLF)金利の引き下げを手がかりに、指数はプラス圏で推移する場面がみられたものの、指標発表後に改めて売りが優勢となった。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、コンテナ海運大手の東方海外(オリエント・オーバーシーズ:316/HK)が14.1%安、ICファウンドリ中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が5.0%安、石油グループ大手の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が4.0%安と下げが目立った。SMICについては、業績悪化が警戒されている。同社の趙海軍・共同CEO(最高経営責任者)は12日の決算説明会で、半導体需要が急速に落ち込んでいると警告した。
 セクター別では、海運・空運が安い。上記した東方海外のほか、海豊国際HD(1308/HK)が6.4%、中遠海運HD(1919/HK)が5.1%、太平洋航運集団(2343/HK)が3.6%、中国国際航空(753/HK)が3.4%、中国南方航空(1055/HK)が1.8%ずつ下落した。
 管理サービスやデベロッパーの中国不動産セクターもさえない。合景泰富地産HD(1813/HK)が3.3%安、中国金茂HD(817/HK)が2.4%安、碧桂園HD(2007/HK)が1.6%安、融創服務HD(1516/HK)が1.9%安、碧桂園服務HD(6098/HK)が1.5%安と値を下げた。
 半面、レストランチェーンや食品飲料など消費セクターの一角は物色される。海底撈国際HD(6862/HK)が8.6%、奈雪的茶HD(2150/HK)が2.9%、呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が1.3%、中国蒙牛乳業(2319/HK)が1.5%、農夫山泉(9633/HK)が1.4%、日清食品(1475/HK)が1.3%ずつ上昇した。火鍋チェーン最大手の海底撈国際は、新型コロナウイルスの感染再拡大などが影響したとして、中間決算の赤字転落見通しを公表。ただ、「コロナ流行の落ち着きにより、6月以降は中国およびその他地域の店舗パフォーマンスが前月比で改善傾向にある」と説明したことが買い安心感につながった。
 一方、本土マーケットは小幅に続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.06%安の3274.87ポイントで前場の取引を終了した。金融株が下げを主導する。医薬品株、食品・酒造株、運輸株なども売られた。半面、エネルギー株は高い。公益株、不動産株、素材株、自動車株も買われた。


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