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2022/08/30 13:30

香港前場:ハンセン0.9%安で続落、上海総合は0.6%下落 無料記事

 30日前場の香港マーケットは、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前日比179.51ポイント(0.90%)安の19843.71ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が71.37ポイント(1.04%)安の6800.89ポイントとそろって続落した。売買代金は548億6600万香港ドルとなっている(29日前場は521億100万香港ドル)。
 中国経済の不透明感がくすぶる流れ。新型コロナウイルス感染対策の強化が不安材料だ。中でも、感染者が拡大した深セン市では、29日から地下鉄24駅を封鎖。そのほか、複数の地域で行動制限の措置がとられている。また、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が「景気鈍化よりインフレ抑制を優先」する姿勢を強調し、米金利の上昇基調が続いていることもマイナス材料だ。対米ドルの人民元相場は一段安となっている。中国経済対策の効果を期待した買いが先行したものの、指数はほどなくマイナスに転じ、徐々に下げ幅を広げた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が4.0%安、パソコン(PC)世界大手の聯想集団(992/HK)が3.2%安、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が3.0%安と下げが目立った。
 セクター別では、レストランチェーンや酒造など飲食関連が安い。九毛九国際HD(9922/HK)が3.6%、海倫司国際HD(9869/HK)が3.2%、海底撈国際HD(6862/HK)が1.8%、華潤ビールHD(291/HK)が2.4%、青島ビール(168/HK)が1.8%ずつ下落した。
 食品飲料やスポーツ用品、家電など消費関連セクターもさえない。日清食品(1475/HK)が3.0%安、中国旺旺HD(151/HK)が2.7%安、李寧(2331/HK)が1.7%安、安踏体育用品(2020/HK)が1.5%安、TCL電子HD(1070/HK)が7.8%安、創維集団(751/HK)が2.9%安で引けた。
 石炭・天然ガスセクターも売られる。エン鉱能源集団(1171/HK)が6.9%安、中国中煤能源(1898/HK)が5.1%安、中国神華能源(1088/HK)が3.7%安、港華智慧能源(1083/HK)が2.6%安、中国燃気HD(384/HK)が1.7%安で前場取引を終えた。
 半面、中国不動産セクターはしっかり。広州富力地産(2777/HK)が2.5%高、中国金茂(817/HK)が2.4%高、中国海外発展(688/HK)が1.7%高、万科企業(2202/HK)が1.5%高と値を上げた。
 一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.57%安の3222.28ポイントで前場の取引を終了した。エネルギー株が安い。公益株、素材株、消費関連株、インフラ関連株、軍事関連株、ハイテク株なども売られた。半面、不動産株は高い。銀行・保険株、運輸株も買われた。




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