23日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比1.57ポイント（0.05％）安の3276.22ポイントと小反落した。
　中国経済の不透明感が投資家心理の重しとなる流れ。電力需給のひっ迫で、経済活動が停滞すると懸念された。猛暑による電力不足で、一部地域の計画停電は延長され、工場の稼働停止や商業施設の時間制限が実施されている。ただ、指数はプラス圏で推移する場面もみられた。中国人民銀行（中央銀行）が金融緩和に動くなど、当局の景気下支えスタンスが材料視されている。(亜州リサーチ編集部)
　業種別では、酒造の下げが目立つ。重慶ビール（600132/SH）が3.1％安、青島ビール（600600/SH）が2.3％安、山西杏花村フェン酒（600809/SH）が1.4％安、貴州茅台酒（貴州マオタイ：600519/SH）が1.3％安で引けた。
　医薬品株も安い。人福医薬集団（600079/SH）が3.6％、薬明康徳（603259/SH）が2.4％、上海復星医薬集団（600196/SH）が2.2％、江蘇恒瑞医薬（600276/SH）が1.2％ずつ下落した。銀行・保険株、空運株、軍事関連株、不動産株の一角なども売られている。
　半面、エネルギー株はしっかり。エン鉱能源（600188/SH）が2.5％、中国神華能源（601088/SH）が1.4％、中国石油天然気（601857/SH）が1.3％、中海油田服務（601808/SH）が3.6％ずつ上昇した。発電・電力設備株、自動車株、半導体株、素材株なども買われている。
　一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.53ポイント（0.50％）高の310.31ポイント、深センB株指数が7.17ポイント（0.58％）安の1239.14ポイントで終了した。



内容についてのお問い合わせは＜info@ashuir.com＞まで。