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2022/08/22 16:38

中国大引:上海総合0.6%高で3日ぶり反発、長城汽車ストップ高 無料記事

 週明け22日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前営業日比19.72ポイント(0.61%)高の3277.79ポイントと3日ぶりに反発した。
 中国の金利引き下げが買い安心感を誘う流れ。寄り付き前に公表された銀行貸し出しの指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」では、住宅ローン金利の指標となる5年物が4.30%となり、予想(4.35%)以上に前回(4.45%)から引き下げられた。実質的な政策金利と呼ばれる1年物に関しても、予想ほどではなかったが前回から引き下げられている。国内の電力ひっ迫問題などを不安視した売りが先行したものの、指数は程なくプラスに転じた。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、消費関連の上げが目立つ。自動車の長城汽車(601633/SH)が10.0%のストップ高、免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)が2.7%高、小売の王府井集団(600859/SH)が7.4%高で引けた。長城汽車など自動車関連については、新エネルギー自動車(NEV)の車両購置税(車両取得税)徴収開始の先送りなどが材料視されている。
 非鉄・エネルギー株もしっかり。廈門タングステン業(600549/SH)が5.3%高、中国アルミ(601600/SH)が3.1%高、洛陽モリブデン(603993/SH)が2.3%高、中国神華能源(601088/SH)が1.5%高、中国石油天然気(601857/SH)が1.0%高で取引を終えた。不動産株、運輸株なども買われている。
 半面、証券株はさえない。光大証券 (601788/SH)が2.0%安、招商証券(600999/SH)が1.4%安、東方証券(600958/SH)が1.0%安と値を下げた。半導体株、銀行・保険株、公益株も売られている。
他の個別株では、大手製薬会社の江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が2.4%安。中間業績の2割減益が嫌気された。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.22ポイント(0.72%)高の308.78ポイント、深センB株指数が3.06ポイント(0.25%)高の1246.31ポイントで終了した。


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