/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2022/11/01 13:27

香港前場:ハンセン2.4%高で3日ぶり反発、上海総合は0.9%上昇 無料記事

1日前場の香港マーケットは、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比346.26ポイント(2.36%)高の15033.28ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が110.74ポイント(2.24%)高の5049.30ポイントとそろって3日ぶりに反発した。売買代金は652億4320万香港ドルとなっている(10月31日前場は689億4320万香港ドル)。
 自律反発狙いの買いが先行する流れ。ハンセン指数はこのところ下落基調を強め、足もとでは約13年半ぶりの安値水準を切り下げていた。指標上振れもプラス。取引時間中に公表された民間集計の10月財新・中国製造業PMIは49.2となり、市場予想(48.5)以上に前月(48.1)から上昇した。先行して発表された国家統計局などによる製造業PMIが下振れていただけに、過度な景気懸念がいったん薄らいでいる。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄が急伸。ハンセン科技(テック)指数は3.6%高と他の指数をアウトパフォームした(構成銘柄30のうち上昇28)。個別では、不動産開発業者向けソフトウエアの明源雲集団HD(909/HK)が10.0%高、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が6.9%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が6.3%高と上げが目立っている。
 医薬品セクターも高い中国生物製薬(1177/HK)が7.1%、上海復星医薬集団(2196/HK)が5.4%、石薬集団(1093/HK)が4.8%、翰森製薬集団(3692/HK)が4.6%ずつ上昇した。
 レストランチェーンや酒造の飲食関連も物色される。呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が5.9%高、奈雪的茶HD(2150/HK)が4.7%高、海底撈国際HD(6862/HK)が4.1%高、華潤ビールHD(291/HK)が6.6%高、青島ビール(168/HK)が6.3%高と値を上げた。
 半面、中国不動産セクターの一角は安い。旭輝(884/HK)が26.0%、深センHD(604/HK)が2.8%、中国海外発展(688/HK)が1.7%、万科企業(2202/HK)が1.6%ずつ下落した。流動性懸念が依然としてくすぶっている。中国不動産セクターでは、2023年末までに少なくとも2920億米ドル(約43兆円)のオンショア・オフショア債務が償還期限を迎える見通しだ。取引再開した不動産デベロッパーの旭輝は1日、先月期限を迎えたオフショア債務の支払い義務を巡り、債権者側と合意に至らなかったと報告している。
 一方、本土マーケットは4日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.86%高の2918.28ポイントで前場の取引を終了した。消費関連株が高い。素材株、インフラ関連株、金融株、半導体株なども買われた。半面、エネルギー株は安い。公益株、軍事関連株も売られた。



内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース