2022/07/14 13:28
香港前場:ハンセン0.2%高で4日ぶり反発、上海総合は0.3%上昇
14日前場の香港マーケットは、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前日比50.33ポイント(0.24%)高の20848.28ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も16.26ポイント(0.23%)高の7162.09ポイントとそろって4日ぶりに反発した。売買代金は549億3840万香港ドルとなっている(13日前場は572億1830万香港ドル)。
中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。国務院(内閣に相当)は13日、李克強・首相の主宰で常務会議を開き、消費拡大の方針を確認したうえで、環境に優しいスマート家電などの購入支援策を強化する施策を決定した。中国政府はこのところ、景気テコ入れスタンスを一段と強めている。米利上げペースの加速観測や中国の住宅ローン不払い問題などを嫌気した売りがみられたものの、下値は堅く、ハンセン指数などは前引けにかけて再びプラス圏に浮上した。(亜州リサーチ編集部)
「ニューエコノミー」関連銘柄に買いが先行。ハンセン科技(テック)指数は1.7%高と他の指数をアウトパフォームしている。個別では、中国EMS(電子機器製造受託サービス)業者の比亜迪電子(285/HK)が7.8%高、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が5.0%高、新興EVメーカーの理想汽車(2015/HK)が4.9%高と上げが目立った。
理想汽車のほかにもEV関連が物色される。蔚来汽車(9866/HK)が4.1%高、小鵬汽車(9868/HK)が3.2%高、比亜迪(1211/HK)が3.1%高で引けた。
医薬品・医療機器セクターも高い。薬明生物技術(2269/HK)が5.2%、永泰生物製薬(6978/HK)が4.1%、上海復星医薬集団(2196/HK)が4.0%、微創医療科学(853/HK)が8.1%、海微創医療機器人集団(2252/HK)が5.2%ずつ上昇した。
空運・海運セクターもしっかり。中国国際航空(753/HK)が2.6%高、中国東方航空(670/HK)が2.3%高、中国南方航空(1055/HK)が2.0%高、東方海外(316/HK)が4.1%高、中遠海運能源運輸(1138/HK)が3.3%高と値を上げた。エアライン各社については、国際便の再開や増発など、今年6月から需要が回復していることを改めて好感している。
半面、中国金融セクターはさえない。招商銀行(3968/HK)と中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)がそろって4.5%安、中国工商銀行(1398/HK)が1.7%安、中国平安保険(2318/HK)が4.3%安、中国人寿保険(2628/HK)が2.1%安で前場取引を終えた。銀行株に関しては、不動産ローンの不透明感がくすぶっている。資金不足などにより建設工事が中断した未完成住宅を巡り、中国各地で物件購入者による集団ローン不払いが発生していると伝わった。
中国発電セクターも安い。華能国際電力(902/HK)が5.2%、華潤電力HD(836/HK)が3.4%、華電国際電力(1071/HK)と中国電力国際発展(2380/HK)がそろって2.4%ずつ下落した。
一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.31%高の3294.50ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が高い。消費関連株、医薬品株、空運株、素材株、軍事関連株なども買われた。半面、金融株は安い。不動産株、公益株も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。国務院(内閣に相当)は13日、李克強・首相の主宰で常務会議を開き、消費拡大の方針を確認したうえで、環境に優しいスマート家電などの購入支援策を強化する施策を決定した。中国政府はこのところ、景気テコ入れスタンスを一段と強めている。米利上げペースの加速観測や中国の住宅ローン不払い問題などを嫌気した売りがみられたものの、下値は堅く、ハンセン指数などは前引けにかけて再びプラス圏に浮上した。(亜州リサーチ編集部)
「ニューエコノミー」関連銘柄に買いが先行。ハンセン科技(テック)指数は1.7%高と他の指数をアウトパフォームしている。個別では、中国EMS(電子機器製造受託サービス)業者の比亜迪電子(285/HK)が7.8%高、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が5.0%高、新興EVメーカーの理想汽車(2015/HK)が4.9%高と上げが目立った。
理想汽車のほかにもEV関連が物色される。蔚来汽車(9866/HK)が4.1%高、小鵬汽車(9868/HK)が3.2%高、比亜迪(1211/HK)が3.1%高で引けた。
医薬品・医療機器セクターも高い。薬明生物技術(2269/HK)が5.2%、永泰生物製薬(6978/HK)が4.1%、上海復星医薬集団(2196/HK)が4.0%、微創医療科学(853/HK)が8.1%、海微創医療機器人集団(2252/HK)が5.2%ずつ上昇した。
空運・海運セクターもしっかり。中国国際航空(753/HK)が2.6%高、中国東方航空(670/HK)が2.3%高、中国南方航空(1055/HK)が2.0%高、東方海外(316/HK)が4.1%高、中遠海運能源運輸(1138/HK)が3.3%高と値を上げた。エアライン各社については、国際便の再開や増発など、今年6月から需要が回復していることを改めて好感している。
半面、中国金融セクターはさえない。招商銀行(3968/HK)と中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)がそろって4.5%安、中国工商銀行(1398/HK)が1.7%安、中国平安保険(2318/HK)が4.3%安、中国人寿保険(2628/HK)が2.1%安で前場取引を終えた。銀行株に関しては、不動産ローンの不透明感がくすぶっている。資金不足などにより建設工事が中断した未完成住宅を巡り、中国各地で物件購入者による集団ローン不払いが発生していると伝わった。
中国発電セクターも安い。華能国際電力(902/HK)が5.2%、華潤電力HD(836/HK)が3.4%、華電国際電力(1071/HK)と中国電力国際発展(2380/HK)がそろって2.4%ずつ下落した。
一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.31%高の3294.50ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が高い。消費関連株、医薬品株、空運株、素材株、軍事関連株なども買われた。半面、金融株は安い。不動産株、公益株も売られた。
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