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2022/11/08 13:31

香港前場:ハンセン0.04%安で3日ぶり反落、上海総合は0.5%下落 無料記事

 8日前場の香港マーケットは、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比7.16ポイント(0.04%)安の16588.75ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が19.71ポイント(0.35%)安の5616.50ポイントとそろって3日ぶりに反落した。売買代金は616億8710万香港ドルとなっている(7日前場は887億7020万香港ドル)。
 中国経済活動の停滞が改めて不安視される流れ。国内で新型コロナウイルスの新規感染数が約半年ぶりの高水準で推移する中、複数エリアで行動抑制が強化されている。また、あす公表される10月の中国物価統計や、8日(現地時間)の米中間選挙も気がかり材料として意識された。ただ、下値は限定的。中国経済対策の期待感などが引き続き支えとなった。足もとの経済指標下振れを受け、「当局は景気テコ入れ策を強める」との見方が広がっている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(6862/HK)が2.8%安、ビールメーカー大手の百威亜太HD(1876/HK)が2.6%安、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が2.5%安と下げが目立った。
 セクター別では、飲食関連が安い。上記した海底撈国際や百威亜太のほか、百勝中国HD(9987/HK)が4.3%、海倫司国際HD(9869/HK)が2.9%、九毛九国際HD(9922/HK)が1.5%ずつ下落した。
 電気自動車(EV)関連も売られる。蔚来集団(9866/HK)が9.6%安、理想汽車(2015/HK)が4.8%安、小鵬汽車(9868/HK)が3.8%安、比亜迪(1211/HK)が1.6%安で引けた。
 医薬品セクターの一角もさえない。前記した石薬集団のほか、中国神威薬業集団(2877/HK)が2.6%安、翰森製薬集団(3692/HK)が2.2%安、四環医薬HD集団(460/HK)が1.2%安と下げた。
 半面、香港に拠点を置く不動産は物色される。九龍倉集団(4/HK)が1.8%高、新鴻基地産発展(16/HK)が1.5%高、新世界発展(17/HK)が1.2%高、恒隆地産(101/HK)が1.1%高で前場取引を終えた。香港域内のリオープン(経済再開)が期待される。香港政府は、一定条件のもと団体ツアー参加者の検疫を緩和すると発表した。他の規制も徐々に解除されるとの見方も一部で広がっている。
 マカオのカジノ関連もしっかり。澳門博彩HD(880/HK)が2.3%、永利澳門(1128/HK)が2.0%、新濠国際発展(200/HK)が1.8%、金沙中国(1928/HK)が1.5%ずつ上昇した。
 一方、本土マーケットは3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.52%安の3061.94ポイントで前場の取引を終了した。消費関連株が安い。ハイテク株、医薬品株、エネルギー株、素材株、金融株、海運株なども売られた。半面、不動産株は高い。軍事関連株も買われた。



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