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2022/08/11 13:24

香港前場:ハンセン1.8%高で反発、上海総合は1.2%上昇 無料記事

 11日前場の香港マーケットは、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前日比348.47ポイント(1.78%)高の19959.31ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が128.48ポイント(1.93%)高の6772.61ポイントとそろって4日ぶりに反発した。売買代金は435億7130万香港ドルとなっている(10日前場は478億5740万香港ドル)。
 米利上げ加速の懸念が後退し、投資家に買い安心感が広がる流れ。7月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回り、金融当局が利上げペースを拡大するとの警戒感が薄らいだ。中国当局の景気下支えスタンスもプラス。中国人民銀行(中央銀行)は10日、第2四半期(4〜6月)の金融政策執行報告を発表し、政策実施の強化と適度な流動性を確保する方針を示した。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」銘柄に買いが先行。ハンセン科技(テック)指数は2.7%高と他の指数をアウトパフォームした(構成銘柄30のうち29上昇)。個別では、半導体ファウンドリ大手の華虹半導体(ファホンセミコンダクター:1347/HK)が7.1%高、新興EV(電気自動車)メーカーの蔚来集団(9866/HK)が7.0%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が6.5%高と上げが目立っている。前日のテック指数は2.8%安と急落し、構成銘柄は全面安だった。
 家電やスポーツ用品、食品飲料など中国消費セクターも物色される。海信家電集団(921/HK)が8.1%、海爾智家(6690/HK)が3.0%、李寧(2331/HK)が5.5%、安踏体育用品(2020/HK)が3.7%、康師傅HD(322/HK)と統一企業中国HD(220/HK)がそろって3.0%ずつ上昇した。
 医薬品セクターもしっかり。薬明生物技術(2269/HK)が4.6%高、康希諾生物(6185/HK)が4.0%高、中国生物製薬(1177/HK)が3.0%高、四環医薬HD集団(460/HK)が2.8%高で引けた。
 本土マーケットも反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.18%高の3268.02ポイントで前場の取引を終了した。金融株が上げを主導する。消費関連株、医薬品株、ハイテク株、不動産株、運輸株、公益株、エネルギー株、素材株なども買われた。


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