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2022/08/18 13:27

香港前場:ハンセン0.6%安で反落、上海総合は0.5%下落 無料記事

 18日前場の香港マーケットは、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前日比124.74ポイント(0.63%)安の19797.71ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が43.55ポイント(0.64%)安の6711.76ポイントとそろって反落した。売買代金は486億8810万香港ドルとなっている(17日前場は446億6030万香港ドル)。
 中国経済の不透明感が改めて意識される流れ。国内では新型コロナウイルスの新規感染数が増加しているほか、猛暑による電力不足の影響で、一部地域では工場操業が一時停止されている。米長期金利の上昇や、米小売り大手のさえない決算も重しとなった。中国の景気対策に対する期待感で買い先行したものの、指数は程なくマイナスに転じている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が5.2%安、コンテナ海運大手の東方海外(316/HK)が4.2%安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が3.0%安と下げが目立った。碧桂園については、中間決算の大幅減益見通しが売り材料視されている。
 セクター別では、旅行代理店やエアライン、空港、カジノなどレジャー関連が安い。携程集団(9961/HK)が3.3%、同程旅行HD(780/HK)が3.1%、中国国際航空(753/HK)と中国東方航空(670/HK)がそろって1.4%、海南美蘭国際空港(357/HK)が2.8%、北京首都国際機場(694/HK)が2.3%、金沙中国(1928/HK)が2.2%、美高梅中国HD(2282/HK)が1.5%ずつ下落した。
 中国不動産セクターもさえない。上記した碧桂園のほか、雅居楽集団(3383/HK)が3.6%安、合景泰富地産HD(1813/HK)が2.6%安、広州富力地産(2777/HK)が2.5%安、龍湖集団HD(960/HK)が1.8%安で引けた。
 半面、半導体セクターの一角はしっかり。上海復旦微電子集団(1385/HK)が7.1%高、晶門半導体(2878/HK)が5.7%高、中芯国際集成電路製造(981/HK)が0.9%高で前場取引を終えた。「米国が対中圧力を強めるなか、中国当局は産業支援に一段と注力する」との観測が流れている。
 他の個別株動向では、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(700/HK)が3.1%高。同社が発表した4〜6月期決算は上場来初の減収となったものの、調整後純利益は市場予想を上回った。
 一方、本土マーケットは3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.48%安の3276.62ポイントで前場の取引を終了した。金融株が下げを主導する。食品・酒造株、不動産株、医薬品株、エネルギー株、公益株、運輸株、素材株なども売られた。半面、半導体株は高い。電力設備株、自動車株も買われた。




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