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2022/10/17 17:37

香港大引:ハンセン0.2%高で続伸、翰森製薬13%上昇 無料記事

 週明け17日の香港マーケットは、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比25.21ポイント(0.15%)高の16612.90ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が3.93ポイント(0.07%)高の5633.23ポイントと小幅ながらそろって続伸した。売買代金は957億6280万香港ドルにとどまっている(14日は1019億3560万香港ドル)。
 中国の景気テコ入れスタンスが相場を支える流れ。16日開幕の共産党大会の冒頭演説で習近平・総書記(国家主席)は、「実体経済に重点を置き経済を発展させる」との方針を示した。主要な国営の各商業銀行もそれに対する支持を表明。主要行は実体経済のために足もとで融資を拡大してきたと説明し、これからも投融資を積極化すると強調した。中国経済の先行きや米国の金融引き締めを不安視した売りが先行したものの、本土株が高く引ける中、香港の指数も引けにかけてプラスに転じている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、江蘇省拠点の翰森製薬集団(3692/HK)が13.2%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が3.9%高、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が3.8%高と上げが目立った。
 セクター別では、中国の金融が高い。招商銀行(3968/HK)が2.3%、中国工商銀行(1398/HK)が1.7%、中国銀行(3988/HK)が1.6%、新華人寿保険(1336/HK)が1.7%、中国太平洋保険集団(2601/HK)と中国人民財産保険(PICC:2328/HK)がそろって1.3%ずつ上昇した。
 農業関連セクターも物色される。肥料販売中国最大手の中化化肥HD(297/HK)が3.5%高、化学肥料メーカーの中国心連心化肥(1866/HK)が2.7%高、農機メーカー中国大手の第一トラクター(38/HK)が1.4%高で取引を終えた。
 半面、自動車セクターは安い。蔚来集団(9866/HK)が5.1%、小鵬汽車(9868/HK)が4.1%、理想汽車(2015/HK)が4.0%、吉利汽車HD(175/HK)が2.1%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.42%高の3084.94ポイントで取引を終了した。医薬品株が高い。保険・証券株、軍事関連株、ハイテク株、運輸株、素材株、不動産株なども買われた。半面、発電・電力設備株は安い。エネルギー株、消費関連株、銀行株も売られた。



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