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2022/06/29 17:37

香港大引:ハンセン1.9%安で5日ぶり反落、テック指数は3.3%下落 無料記事

 29日の香港マーケットは、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前日比422.08ポイント(1.88%)安の21996.89ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が199.12ポイント(2.52%)安の7694.64ポイントとそろって5日ぶりに反落した。売買代金は1608億2680万香港ドルとなっている(28日は1759億2800万香港ドル)。
 米景気の先行き不安が重しとなる流れ。米カンファレンス・ボードが28日に発表した6月の米消費者信頼感指数は98.7に低下し(5月は103.2)、21年2月以来の低い水準に落ち込んだ。昨夜の米株市場では、主要株価指数がそろって大幅続落している。ただ、下値を叩くような売りはみられない。中国経済対策や社会活動正常化の期待が続いている。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄に売りが先行。ハンセン科技(テック)指数は3.3%安と他の指数をアンダーパフォームした(構成30銘柄は全面安)。個別では、新興EV(電気自動車)メーカーの蔚来集団(9866/HK)が11.4%安、理想汽車(2015/HK)が8.8%安、オンライン医療の京東健康(6618/HK)が7.4%安と下げが目立った。
 海運セクターも安い。太平洋航運集団(2343/HK)が7.8%、海豊国際HD(1308/HK)が6.9%、東方海外(316/HK)が3.8%、中遠海運HD(1919/HK)が3.3%ずつ下落した。
 非鉄セクターもさえない。江西カン鋒リ業(1772/HK)が6.5%安、新疆新キン鉱業(3833/HK)が4.8%安、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が3.2%安、中国アルミ(2600/HK)が2.0%安で引けた。
 半面、デベロッパーや管理サービスの中国不動産セクターは高い。万科企業(2202/HK)と中国金茂HD(817/HK)がそろって4.0%、広州富力地産(2777/HK)が2.9%、融創服務HD(1516/HK)が5.5%、雅居楽雅生活服務(3319/HK)が4.1%ずつ上昇した。不動産業界を巡っては、中央・地方政府が相次ぎ支援策を打ち出す中、業績持ち直しの期待も高まっている。そうした中、不動産デベロッパー大手、万科企業の郁亮・主席は株主総会で、中国の不動産市場が短期内に底打ちするとの見方を示した。市場は今後、緩やかな回復期に突入するとみている。
 一方、本土マーケットは5日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.40%安の3361.52ポイントで取引を終了した。自動車株が安い。素材株、ハイテク株、食品・小売株、海運株、医薬品株、公益株なども売られた。半面、不動産株は高い。銀行株も買われた。


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