2022/08/11 17:35
香港大引:ハンセン2.4%高で4日ぶり反発、テック指数は3.7%上昇
11日の香港マーケットは、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前日比471.59ポイント(2.40%)高の20082.43ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が179.26ポイント(2.70%)高の6823.39ポイントとそろって4日ぶりに反発した。売買代金は827億1420万香港ドルと低水準が続いている(10日は892億7240万香港ドル)。
米利上げ加速の懸念が後退し、投資家に買い安心感が広がる流れ。7月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回り、金融当局が利上げペースを拡大するとの警戒感が薄らいだ。中国当局の景気下支えスタンスもプラス。中国人民銀行(中央銀行)は10日、第2四半期(4〜6月)の金融政策執行報告を発表し、政策実施の強化と適度な流動性を確保する方針を示した。指数は引けきかけて上げ幅を広げている。(亜州リサーチ編集部)
「ニューエコノミー」銘柄に買いが先行。ハンセン科技(テック)指数は3.7%高と他の指数をアウトパフォームした(構成銘柄30のうち29上昇)。個別では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が9.2%高、新興EV(電気自動車)メーカーの蔚来集団(9866/HK)が7.8%高、インターネット検索中国最大手の百度集団(9888/HK)が5.2%高と上げが目立っている。
家電やスポーツ用品、食品など消費セクターもしっかり。海信家電集団(921/HK)が9.3%、海爾智家(6690/HK)が3.0%、李寧(2331/HK)が7.1%、安踏体育用品(2020/HK)が5.7%、統一企業中国HD(220/HK)が4.0%、康師傅HD(322/HK)が3.0%ずつ上昇した。
中国の証券・保険セクターも物色される。中信建投証券(6066/HK)が5.1%高、中信証券(6030/HK)と広発証券(1776/HK)がそろって4.6%高、中国太平洋保険集団(2601/HK)が4.8%高、新華人寿保険(1336/HK)が3.3%高、中国平安保険(2318/HK)が3.0%高で取引を終えた。
他の個別株動向では、電動工具メーカー大手の創科実業(669/HK)が10.9%高。決算内容が材料視される。同社が前日引け後に公表した中間決算では、純利益が前年同期比で10.4%増加し、配当の増額が予定された。
本土マーケットも反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.60%高の3281.67ポイントで取引を終了した。金融株が上げを主導する。ITハイテク株、消費関連株、医薬品株、不動産株、運輸株、公益株、エネルギー株、素材株なども買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
米利上げ加速の懸念が後退し、投資家に買い安心感が広がる流れ。7月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回り、金融当局が利上げペースを拡大するとの警戒感が薄らいだ。中国当局の景気下支えスタンスもプラス。中国人民銀行(中央銀行)は10日、第2四半期(4〜6月)の金融政策執行報告を発表し、政策実施の強化と適度な流動性を確保する方針を示した。指数は引けきかけて上げ幅を広げている。(亜州リサーチ編集部)
「ニューエコノミー」銘柄に買いが先行。ハンセン科技(テック)指数は3.7%高と他の指数をアウトパフォームした(構成銘柄30のうち29上昇)。個別では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が9.2%高、新興EV(電気自動車)メーカーの蔚来集団(9866/HK)が7.8%高、インターネット検索中国最大手の百度集団(9888/HK)が5.2%高と上げが目立っている。
家電やスポーツ用品、食品など消費セクターもしっかり。海信家電集団(921/HK)が9.3%、海爾智家(6690/HK)が3.0%、李寧(2331/HK)が7.1%、安踏体育用品(2020/HK)が5.7%、統一企業中国HD(220/HK)が4.0%、康師傅HD(322/HK)が3.0%ずつ上昇した。
中国の証券・保険セクターも物色される。中信建投証券(6066/HK)が5.1%高、中信証券(6030/HK)と広発証券(1776/HK)がそろって4.6%高、中国太平洋保険集団(2601/HK)が4.8%高、新華人寿保険(1336/HK)が3.3%高、中国平安保険(2318/HK)が3.0%高で取引を終えた。
他の個別株動向では、電動工具メーカー大手の創科実業(669/HK)が10.9%高。決算内容が材料視される。同社が前日引け後に公表した中間決算では、純利益が前年同期比で10.4%増加し、配当の増額が予定された。
本土マーケットも反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.60%高の3281.67ポイントで取引を終了した。金融株が上げを主導する。ITハイテク株、消費関連株、医薬品株、不動産株、運輸株、公益株、エネルギー株、素材株なども買われた。
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