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2022/09/23 13:23

香港前場:ハンセン0.9%安で3日続落、上海総合は1.1%下落 無料記事

 23日前場の香港マーケットは、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比153.66ポイント(0.85%)安の17994.29ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が58.06ポイント(0.94%)安の6137.84ポイントとそろって3日続落した。売買代金は412億2410万香港ドルとなっている(22日前場は477億7920万香港ドル)。
 欧米の金融引き締めが不安視される流れ。米連邦準備理事会(FRB)に続き、英国やスイスなどの中央銀行も大幅な利上げを決定した。英国やドイツ、米国の長期債利回りは上昇。中でも、米債券市場では、長期金利の指標となる10年債利回りが2011年2月以来、約11年7カ月ぶりの高水準に達した。世界景気の下押し要因になると不安視されている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品OEMメーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が3.7%安、マカオ・カジノの金沙中国(1928/HK)が3.5%安、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(6862/HK)が2.9%安と下げが目立った。
 セクター別では、マカオのカジノ関連が安い。上記した金沙中国のほか、新濠国際発展(200/HK)が5.1%、永利澳門(1128/HK)が4.0%、美高梅中国HD(2282/HK)が3.8%ずつ下落した。
 医薬品・医療機器セクターもさえない。康希諾生物(6185/HK)が4.5%安、百済神州(6160/HK)が2.1%安、緑葉製薬集団(2186/HK)が1.8%安、上海微創医療機器人集団(2252/HK)が12.1%安、微創医療科学(853/HK)が2.6%安と値を下げた。
 非鉄セクターも売られる。中国アルミ(2600/HK)が3.7%安、中国宏橋集団(1378/HK)が2.6%安、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.4%安、江西銅業(358/HK)が1.7%安で引けた。
 半面、ツアーやチケット販売の旅行関連は物色される。縦横遊HD(8069/HK)が20.6%、東瀛遊HD(6882/HK)が13.0%、携程集団(9961/HK)が2.9%ずつ上昇した。需要回復の期待が高まっている。香港政府は早ければ23日午後、入境者のホテル隔離義務撤廃を正式通知する――との観測が流れた。新型コロナウイルス流行の防疫措置は、世界的に緩和されつつある。香港航空大手の国泰航空(293/HK)も2.0%高と値を上げた。
 一方、本土マーケットは3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.08%安の3075.33ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が安い。消費関連株、医薬品株、素材株、運輸株なども売られた。半面、銀行・保険株は高い。ゼネコン株や不動産株の一角も買われた。


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