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2022/08/22 13:35

香港前場:ハンセン0.2%高で続伸、上海総合は0.6%上昇 無料記事

 週明け22日前場の香港マーケットは、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比39.49ポイント(0.20%)高の19812.52ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が32.34ポイント(0.48%)高の6752.22ポイントとそろって続伸した。売買代金は455億5440万香港ドルとなっている(19日前場は437億4840万香港ドル)。
 中国の景気対策に対する期待感が相場を支える流れ。国営メディアは19日、「財政・金融政策を通じ、的を絞った経済対策を強化する方針を国務院が示した」などと報じた。金利引き下げも好材料。寄り付き前に公表された銀行貸し出しの指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」では、住宅ローン金利の指標となる5年物が4.30%となり、予想(4.35%)以上に前回から引き下げられた。実質的な政策金利と呼ばれる1年物に関しても、予想ほどではなかったが前回から引き下げられている。中国の電力ひっ迫問題や、米国の長期金利上昇などを嫌気し売り先行したものの、指数は中盤からプラスに転じた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が4.8%高、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が4.2%高、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(6862/HK)が4.0%高と上げが目立った。
 セクター別では、中国の不動産関連が高い。上記した碧桂園や碧桂園服務のほか、旭輝HD(884/HK)が8.3%、雅居楽集団(3383/HK)が7.3%、世茂服務HD(873/HK)が4.1%、雅生活智慧城市服務(3319/HK)が3.4%ずつ上昇した。
 非鉄セクターも物色される。中国宏橋集団(1378/HK)が3.4%高、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.8%高、江西銅業(358/HK)が2.4%高、江西カン鋒リ業(1772/HK)が2.1%高で前場取引を終えた。洛陽モリブデンに関しては、中間期の72%増益が好感されている。
 半面、スマートフォン部材・組立の銘柄群はさえない。瑞声科技HD(2018/HK)が6.5%、丘タイ科技(1478/HK)が4.0%、舜宇光学科技(2382/HK)が3.0%、高偉電子(1415/HK)が2.9%、小米集団(1810/HK)が3.3%、富智康集団(2038/HK)が1.9%ずつ下落した。小米集団は、決算不振が売り材料視されている。
 他の個別株動向では、中国民間ガス供給業者の新奥能源HD(ENNエナジー:2688/HK)が10.9%安。中間決算の2割減益が嫌気された。
 一方、本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.57%高の3276.54ポイントで前場の取引を終了した。エネルギー株が高い。素材株、消費関連株、不動産株、運輸株、銀行・保険株なども買われた。半面、半導体株は安い。公益株、証券株も売られた。


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