/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2022/10/05 13:25

香港前場:ハンセン5.5%高で急反発、休場中の海外株高を好感 無料記事

 休場明け5日前場の香港マーケットは、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比933.73ポイント(5.47%)高の18013.24ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が343.41ポイント(5.86%)高の6200.23ポイントとそろって急反発した。売買代金は583億9690万香港ドルとなっている(3日前場は340億7700万香港ドル)。
 休場中の海外株高を好感した買いが先行する流れ。4日の米株市場では、米利上げペースの加速懸念が後退し、主要指標のNYダウが前日比2.8%高と大幅続伸した。米労働指標の低下を受け、インフレ高進の警戒感が薄らいでいる。米連邦準備理事会(FRB)は金融引き締めスタンスを緩めるとの期待感が広がった。通貨を米ドルにペッグしている香港でも、域内金利が急上昇するとの不安が和らいでいる。ハンセン指数は高く寄り付き、前引けにかけて上げ幅を広げている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面高(構成73のうち上昇70)。個別では、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が12.4%高、電子商取引(Eコマース)中国大手の京東集団(9618/HK)が10.0%高、保険事業で中国2位の中国平安保険(2318/HK)が9.6%高と上げが目立っている。
 セクター別では、中国の保険・証券が高い。上記した中国平安保険のほか、新華人寿保険(1336/HK)が5.4%、中国太平洋保険集団(2601/HK)が5.2%、広発証券(1776/HK)が7.2%、華泰証券(6886/HK)が6.3%、中信証券(6030/HK)が5.8%ずつ上昇した。
 香港に拠点を置く金融もしっかり。渣打集団(2888/HK)が7.1%高、香港交易所(388/HK)が6.7%高、東亜銀行(23/HK)が6.6%高、HSBC(5/HK)が5.9%高で引けた。取引所を運営する香港交易所に関しては、当局の市場対策が材料視されている。香港財経事務・庫務局の許正宇局長は3日、香港株式市場の人民元建て取引の活性化に向けた取り組みを進める方針を明らかにした。
 スマートフォン関連も物色される。舜宇光学科技(2382/HK)が8.4%高、瑞声科技HD(2018/HK)が7.9%高、丘タイ科技(1478/HK)が6.6%高、高偉電子(1415/HK)が5.3%高で前場取引を終えた。
 他の個別株動向では、自動車メーカー中堅の華晨中国汽車HD(1114/HK)が約1年半前の前営業日比で61.2%急落。同社は3日引け後、遅延していた決算の発表など、株式取引の再開に向けた条件を全て満たしたと報告した。これに伴い、本日付で取引を再開。同社は2021年3月31日から株式売買を停止していた。
 一方、本土マーケットは国慶節の連休に伴い、3〜7日にかけた今週いっぱい休場となる。



内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース