2022/10/21 17:45
香港大引:ハンセン0.4%安で3日続落、香港・マカオ銘柄に売り
21日の香港マーケットは、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比69.10ポイント(0.42%)安の16211.12ポイントと3日続落する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は5.14ポイント(0.09%)高の5517.44ポイントと3日ぶりに反発した。売買代金は939億7030万香港ドルに縮小している(20日は1267億7570万香港ドル)。
米金利高が嫌気される流れ。昨夜の米債券市場では、米10年債利回りが再び上昇し、約14年ぶりの高金利水準に達している。堅調な米労働指標を背景に、インフレが進むと警戒された。人民元安の進行もマイナス。20日の外国為替市場で対米ドルのオフショア(本土市場外)人民元は、2010年7月の取引開始以来の安値に接近している。ただ、下値は限定的。このところの急ピッチな下落を受け、値ごろ感に着目した買いも散見されている。本土株指数はプラス圏で取引を終了した。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が9.5%安、ビールメーカー大手の百威亜太HD(1876/HK)が5.3%安、香港リートの領展房地産投資信託基金(823/HK)が4.7%安と下げが目立った。
香港拠点の公益・不動産・公益銘柄も安い。上記した領展房地産投資信託基金のほか、恒隆地産(101/HK)と九龍倉集団(4/HK)がそろって4.2%、九龍倉置業地産投資(1997/HK)が2.7%、香港中華煤気(3/HK)が3.6%、電能実業(6/HK)が2.9%、中電HD(2/HK)が2.8%ずつ下落した。香港は米金融政策に追随するため、米金利高が域内に波及すると懸念されている。
マカオのカジノ関連銘柄もさえない。永利澳門(1128/HK)が5.2%安、金沙中国(1928/HK)が1.5%安、銀河娯楽集団(27/HK)と美高梅中国HD(2282/HK)がそろって1.1%安で引けた。
半面、中国不動産セクターは高い。碧桂園HD(2007/HK)が6.7%、広州富力地産(2777/HK)が2.5%、中国海外発展(688/HK)が2.4%、万科企業(2202/HK)が1.5%ずつ上昇した。産業支援策の動きが支援材料。「不動産事業を手掛ける上場企業に対し、中国証券監督管理委員会(証監会)が増資規制を緩和したもよう」などと報じられた。
ゼネコンや建機のインフラ建設セクターも物色される。中国建築国際集団(3311/HK)が4.1%高、中国中鉄(390/HK)が3.7%高、中国交通建設(1800/HK)が2.8%高、中国龍工HD(3339/HK)が3.7%高、中聯重科(1157/HK)が2.6%高と値を上げた。
一方、本土マーケットは4日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.13%高の3038.93ポイントで取引を終了した。発電・電力設備株が高い。インフラ建設関連株、医薬品株、エネルギー株、空運株、証券株も買われた。半面、半導体株は安い。消費関連株、素材株、自動車株、銀行・保険株も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
米金利高が嫌気される流れ。昨夜の米債券市場では、米10年債利回りが再び上昇し、約14年ぶりの高金利水準に達している。堅調な米労働指標を背景に、インフレが進むと警戒された。人民元安の進行もマイナス。20日の外国為替市場で対米ドルのオフショア(本土市場外)人民元は、2010年7月の取引開始以来の安値に接近している。ただ、下値は限定的。このところの急ピッチな下落を受け、値ごろ感に着目した買いも散見されている。本土株指数はプラス圏で取引を終了した。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が9.5%安、ビールメーカー大手の百威亜太HD(1876/HK)が5.3%安、香港リートの領展房地産投資信託基金(823/HK)が4.7%安と下げが目立った。
香港拠点の公益・不動産・公益銘柄も安い。上記した領展房地産投資信託基金のほか、恒隆地産(101/HK)と九龍倉集団(4/HK)がそろって4.2%、九龍倉置業地産投資(1997/HK)が2.7%、香港中華煤気(3/HK)が3.6%、電能実業(6/HK)が2.9%、中電HD(2/HK)が2.8%ずつ下落した。香港は米金融政策に追随するため、米金利高が域内に波及すると懸念されている。
マカオのカジノ関連銘柄もさえない。永利澳門(1128/HK)が5.2%安、金沙中国(1928/HK)が1.5%安、銀河娯楽集団(27/HK)と美高梅中国HD(2282/HK)がそろって1.1%安で引けた。
半面、中国不動産セクターは高い。碧桂園HD(2007/HK)が6.7%、広州富力地産(2777/HK)が2.5%、中国海外発展(688/HK)が2.4%、万科企業(2202/HK)が1.5%ずつ上昇した。産業支援策の動きが支援材料。「不動産事業を手掛ける上場企業に対し、中国証券監督管理委員会(証監会)が増資規制を緩和したもよう」などと報じられた。
ゼネコンや建機のインフラ建設セクターも物色される。中国建築国際集団(3311/HK)が4.1%高、中国中鉄(390/HK)が3.7%高、中国交通建設(1800/HK)が2.8%高、中国龍工HD(3339/HK)が3.7%高、中聯重科(1157/HK)が2.6%高と値を上げた。
一方、本土マーケットは4日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.13%高の3038.93ポイントで取引を終了した。発電・電力設備株が高い。インフラ建設関連株、医薬品株、エネルギー株、空運株、証券株も買われた。半面、半導体株は安い。消費関連株、素材株、自動車株、銀行・保険株も売られた。
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