/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2022/10/03 13:23

香港前場:ハンセン1.2%安で反落、金融セクター下げ主導 無料記事

 週明け3日前場の香港マーケットは、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比204.21ポイント(1.19%)安の17018.62ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が68.79ポイント(1.16%)安の5845.29ポイントとそろって反落した。売買代金は340億7700万香港ドルとなっている(9月30日前場は429億3980万香港ドル)。
 米金融引き締めの加速が懸念される流れ。先週公表された8月の米個人消費支出(PCE)統計では、コア指数の伸びが加速した。インフレ高進を背景に、米連邦準備理事会(FRB)は積極的な利上げを継続するとの見方が一段と強まっている。欧州など主要国でも利上げペースが加速すると予測される中、世界のリセッション(景気後退)も警戒された。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、香港不動産デベロッパー大手の新世界発展(17/HK)が6.1%安、保険事業で中国2位の中国平安保険(2318/HK)が3.8%安、中国民間ガス供給業者の新奥能源HD(2688/HK)が3.1%安と下げが目立った。新世界発展については、業績動向が売り材料視されている。同社が発表した通期決算は、純利益が8.5%増にとどまり、売上高は減少した。
 セクター別では、中国の金融が安い。上記した中国平安保険のほか、新華人寿保険(1336/HK)が4.9%、海通証券(6837/HK)が6.0%、広発証券(1776/HK)が4.9%、交通銀行(3328/HK)が1.9%、中国建設銀行(939/HK)が1.5%ずつ下落した。
 香港に拠点を置く金融もさえない。東亜銀行(23/HK)が3.5%安、HSBC(5/HK)が2.8%安、渣打集団(2888/HK)が2.5%安、恒生銀行(11/HK)が1.7%安で前場取引を終えた。
 半面、中国不動産セクターは高い。旭輝HD(884/HK)が11.3%、合景泰富集団HD(1813/HK)が10.3%、雅居楽集団HD(3383/HK)が9.2%、龍湖集団HD(960/HK)が7.3%ずつ上昇した。相次ぐ産業支援の動きが追い風。中国人民銀行(中央銀行)は9月30日、「住宅公共積立金(住房公積金)」制度を利用した個人向け貸出金利について、1軒目の金利を0.15%引き下げると発表した。
 一方、本土マーケットは国慶節の連休に伴い、今週いっぱい(3〜7日)休場となる。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース