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2023/02/02 13:27

香港前場:ハンセン0.4%高で続伸、上海総合0.3%上昇 無料記事

 2日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比90.28ポイント(0.41%)高の22162.46ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が35.67ポイント(0.47%)高の7596.07ポイントとそろって続伸した。売買代金は765億5090万香港ドルとなっている(1日前場は799億3170万香港ドル)。
 投資家心理が上向く流れ。米金融引き締めの警戒感後退、中国経済対策に対する期待感が相場を支えている。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は昨夜、金融政策について会見し、市場が警戒するほどのタカ派(引き締めに積極的)発言を行わなかった。米連邦公開市場委員会(FOMC)では、利上げ幅が予想通りこれまでの0.50→0.25%に縮小されている。市場関係者の一部からは、「利上げサイクルは終盤に入った」との声も聞かれた。また、1月31日に習近平・総書記(国家主席)が主宰した共産党中央政治局の研究会では、科学技術の「自立自強」ペースを拡大すると強調し、「消費拡大に向けた長期戦略の確立する」などの戦略が表明されている。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄に買いが先行。ハンセン科技(テック)指数は1.7%高と他の指数をアウトパフォームした。個別では、オンラインゲーム事業・アプリケーション・ソフト開発の金山軟件(3888/HK)が9.6%高、半導体ファウンドリ中国大手の華虹半導体(1347/HK)が7.2%高、インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が6.9%高と上げが目立った。
 医療機器・医薬品セクターも高い。上海微創医療機器人集団(2252/HK)が8.7%、微創医療科学(853/HK)が5.1%、コン博医療HD(2216/HK)が2.5%、四環医薬HD集団(460/HK)が5.9%、中国生物製薬(1177/HK)が4.1%ずつ上昇した。
 発電や設備の電力セクターも物色される。中国電力国際発展(2380/HK)が4.5%高、華潤電力HD(836/HK)が1.7%高、華能国際電力(902/HK)が1.0%高、ハルビン電気(1133/HK)が3.6%高、東方電気(1072/HK)が1.8%高と値を上げた。
 半面、マカオのカジノ銘柄はさえない。澳門博彩HD(880/HK)が3.5%、金沙中国(1928/HK)が3.2%、新濠国際発展(200/HK)が3.0%、銀河娯楽集団(27/HK)が2.9%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットも続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.29%高の3294.51ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が高い。医薬品株、素材株、消費関連株、エネルギー株、公益株、不動産株なども買われた。半面、金融株は安い。インフラ関連株も売られた。



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