2023/02/24 13:31
香港前場:ハンセン1.4%安で4日続落、上海総合は0.7%下落
24日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比287.87ポイント(1.41%)安の20063.48ポイントと4日続落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が122.45ポイント(1.78%)安の6737.50ポイントと反落した。売買代金は574億5200万香港ドルとなっている(23日前場は570億1200万香港ドル)。
投資家の慎重スタンスが強まる流れ。欧米の金融引き締め長期化で世界経済の成長が鈍化するとの懸念や、ロシアのウクライナ侵攻問題を巡る中国と欧米の対立が不安材料として意識された。香港に上場する主要企業の決算報告が始まる中、さえない業績内容を明らかにする企業が相次いだことも不安視されている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国オンラインゲーム大手の網易(9999/HK)が9.5%安、中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が5.1%安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が4.6%安と下げが目立った。網易が昨日引け後に公表した10〜12月期決算は、前年同期比3割減益を強いられている。ほか、決算を材料にした値動きでは、中間15%減益で香港不動産デベロッパー大手の新世界発展(17/HK)が3.5%安、中間4割減益で同業の新鴻基地産発展(16/HK)が3.1%安と売られた。
セクター別では、自動車が安い。上記した吉利汽車のほか、長城汽車(2333/HK)が7.7%、蔚来集団(9866/HK)が7.3%、五菱汽車集団HD(305/HK)が3.1%、広州汽車集団(2238/HK)が2.0%ずつ下落した。
非鉄セクターもさえない。中国アルミ(2600/HK)が4.2%安、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が3.8%安、新疆新キン鉱業(3833/HKが3.7%安、中国宏橋集団(1378/HK)が3.1%安で前場取引を終えた。商品市況安が逆風。昨夜のロンドン金属取引所(LME)では、アルミなど主要産品の先物価格が軒並み下落した。
半面、海運セクターはしっかり。太平洋航運集団(2343/HK)が9.5%高、中遠海運能源運輸(1138/HK)が2.8%高、海豊国際HD(1308/HK)が2.0%高、東方海外(316/HK)が1.3%高で引けた。ドライバルク海運の太平洋航運については、決算内容が材料視されている。同社の22年通期決算は前年比16.9%減益だったものの、特殊要因を除いたコア利益は2.3%増加し、利益額は過去最高を記録した。また、1株当たり0.17香港ドルの期末配当に加え、同0.09香港ドルの特別配当を実施する方針も明らかにしている。
一方、本土マーケットは3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.70%安の3264.58ポイントで取引を終了した。不動産株が安い。消費関連株、素材株、金融株、医薬品株、運輸株、インフラ関連株、半導体株なども売られた。半面、軍事関連株は高い。通信・メディア関連株の一角も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
投資家の慎重スタンスが強まる流れ。欧米の金融引き締め長期化で世界経済の成長が鈍化するとの懸念や、ロシアのウクライナ侵攻問題を巡る中国と欧米の対立が不安材料として意識された。香港に上場する主要企業の決算報告が始まる中、さえない業績内容を明らかにする企業が相次いだことも不安視されている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国オンラインゲーム大手の網易(9999/HK)が9.5%安、中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が5.1%安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が4.6%安と下げが目立った。網易が昨日引け後に公表した10〜12月期決算は、前年同期比3割減益を強いられている。ほか、決算を材料にした値動きでは、中間15%減益で香港不動産デベロッパー大手の新世界発展(17/HK)が3.5%安、中間4割減益で同業の新鴻基地産発展(16/HK)が3.1%安と売られた。
セクター別では、自動車が安い。上記した吉利汽車のほか、長城汽車(2333/HK)が7.7%、蔚来集団(9866/HK)が7.3%、五菱汽車集団HD(305/HK)が3.1%、広州汽車集団(2238/HK)が2.0%ずつ下落した。
非鉄セクターもさえない。中国アルミ(2600/HK)が4.2%安、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が3.8%安、新疆新キン鉱業(3833/HKが3.7%安、中国宏橋集団(1378/HK)が3.1%安で前場取引を終えた。商品市況安が逆風。昨夜のロンドン金属取引所(LME)では、アルミなど主要産品の先物価格が軒並み下落した。
半面、海運セクターはしっかり。太平洋航運集団(2343/HK)が9.5%高、中遠海運能源運輸(1138/HK)が2.8%高、海豊国際HD(1308/HK)が2.0%高、東方海外(316/HK)が1.3%高で引けた。ドライバルク海運の太平洋航運については、決算内容が材料視されている。同社の22年通期決算は前年比16.9%減益だったものの、特殊要因を除いたコア利益は2.3%増加し、利益額は過去最高を記録した。また、1株当たり0.17香港ドルの期末配当に加え、同0.09香港ドルの特別配当を実施する方針も明らかにしている。
一方、本土マーケットは3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.70%安の3264.58ポイントで取引を終了した。不動産株が安い。消費関連株、素材株、金融株、医薬品株、運輸株、インフラ関連株、半導体株なども売られた。半面、軍事関連株は高い。通信・メディア関連株の一角も買われた。
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