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2023/02/16 13:34

香港前場:ハンセン2.3%高で5日ぶり反発、上海総合は0.8%上昇 無料記事

 16日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比479.97ポイント(2.31%)高の21292.14ポイントと5日ぶり、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が187.32ポイント(2.67%)高の7205.46ポイントと3日ぶりにそれぞれ反発した。売買代金は639億7630万香港ドルに拡大している(15日前場は579億6540万香港ドル)。
 内外の景気期待が投資家心理を上向かせる流れ。1月の米小売売上高(前月比3.0%増の6970億米ドル)は3カ月ぶりにプラス成長を達成し、約2年ぶりの大幅な伸びを記録した。米GDPの7割近くを占める個人消費が回復すると期待され、景気後退(リセッション)の懸念も薄らいでいる。中国ではリオープン(経済再開)が進展し、当局は景気テコ入れスタンスを継続。国内景気は早期に持ち直す――との見方も根強い状況だ。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄に買いが先行。ハンセン科技(テック)指数は4.2%高と他の指数をオーバーパフォームしている(構成30銘柄のうち上昇29)。個別では、オンライン医療の京東健康(6618/HK)が8.3%高、動画配信プラットフォーム大手のビリビリ(9626/HK)が7.7%高、パソコン(PC)世界大手の聯想集団(992/HK)が7.6%高と上げが目立った。
 エアラインや代理店など旅行関連セクターも高い。中国東方航空(670/HK)が4.8%、中国国際航空(753/HK)が4.1%、同程旅行HD(780/HK)と携程集団(9961/HK)がそろって3.9%ずつ上昇した。業績の回復期待が高まる、空運各社が報告した1月の営業実績では、旅客数の増減が5カ月ぶりにプラス成長した。
 新興EV(電気自動車)関連も急伸。蔚来集団(9866/HK)が7.3%高、小鵬汽車(9868/HK)が7.1%高、理想汽車(2015/HK)が4.3%高、浙江零ホウ科技(9863/HK)が3.7%高で引けた。
 管理サービスやデベロッパーの中国不動産セクターもしっかり。世茂服務HD(873/HK)が5.0%高、雅生活智慧城市服務(3319/HK)が4.4%高、碧桂園服務HD(6098/HK)が4.3%高、合景泰富集団HD(1813/HK)が6.3%高、中国海外発展(688/HK)が4.4%高と値を上げた。
 通信キャリアや設備・工事の通信関連セクターも物色される。中国電信(728/HK)が6.7%高、中国聯通(762/HK)が2.9%高、中国移動(941/HK)が2.7%高、京信通信系統HD(2342/HK)が4.3%高、中国通信服務(552/HK)が2.8%高で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットも反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.77%高の3305.85ポイントで取引を終了した。空運株が高い。通信・メディア株、消費関連株、医薬品株、金融株、エネルギー株、不動産株、ハイテク株なども買われた。



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