2023/02/01 17:44
香港大引:ハンセン1.1%高で3日ぶり反発、百度が9.0%上昇
1日の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比229.85ポイント(1.05%)高の22072.18ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が135.48ポイント(1.82%)高の7560.40ポイントとそろって3日ぶりに反発した。売買代金は1555億7430万香港ドルにやや縮小している(1月31日は1788億2180万香港ドル)。
米金融引き締めの緩和期待が支えとなる流れ。米賃金インフレなどの鈍化を受け、米連邦準備理事会(FRB)は利上げを早期に停止する――との思惑が広がっている。昨夜の米市場では、主要株価指数が反発し、米10年債利回りが低下した。また、中国の景況感改善など中国景気の持ち直しも改めて意識されている。1月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)は50.1となり、景況判断の境目となる50を4カ月ぶりに上回った。また、国際通貨基金(IMF)は31日、最新の世界経済見通し(WEO)を公表し、うち中国については、23年の成長率を5.2%(前回4.4%)に上方修正している。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が9.0%高、充電池・自動車メーカーの比亜迪(1211/HK)が6.1%高、コンテナ海運大手の東方海外(316/HK)が5.8%高と上げが目立った。百度に関しては、米オープンAIのチャットボット「ChatGPT」に類似したサービスの提供を計画している――との報道も材料視。騰訊研究院が1月31日に発表したリポートによれば、AI生成コンテンツ市場が中国でも急速に拡大する見通しだ。
セクター別では、EV(電気自動車)関連が軒並み急伸。上記した比亜迪のほか、小鵬汽車(9868/HK)が10.3%高、理想汽車(2015/HK)が9.4%高、蔚来集団(9866/HK)が6.3%高と値を上げた。産業支援策が期待されている。新エネルギー車(NEV)普及のため、当局は今年も支援策を強める構えだ。
マカオ・カジノ銘柄もしっかり。新濠国際発展(200/HK)が4.9%高、美高梅中国HD(2282/HK)が4.7%高、永利澳門(1128/HK)が3.1%高、澳門博彩HD(880/HK)が1.8%高で引けた。マカオ政府は1日、今年1月の域内カジノ売上高を発表。前年同月比82.5%増となり、昨年2月以来、11カ月ぶりにプラス成長を回復した。
非鉄や建材、鉄鋼など素材セクターも物色される。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が5.3%高、中国アルミ(2600/HK)が4.6%高、中国建材(3323/HK)と華潤水泥HD(1313/HK)がそろって2.0%高、鞍鋼(347/HK)が5.0%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が4.2%高で取引を終えた。
半面、発電・電力設備セクターの一角はさえない。龍源電力集団(916/HK)が1.3%、中国電力国際発展(2380/HK)が1.2%、華電国際電力(1071/HK)が0.6%、東方電気(1072/HK)が3.3%、ハルビン電気(1133/HK)が2.2%ずつ下落した。風力発電で中国最大手の龍源については、通期決算の減益見通しが嫌気されている。
一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.90%高の3284.92ポイントで取引を終了した。素材株が高い。ハイテク株、医薬品株、自動車株、インフラ関連株、公益株、エネルギー株、証券株、海運株、不動産株なども買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
米金融引き締めの緩和期待が支えとなる流れ。米賃金インフレなどの鈍化を受け、米連邦準備理事会(FRB)は利上げを早期に停止する――との思惑が広がっている。昨夜の米市場では、主要株価指数が反発し、米10年債利回りが低下した。また、中国の景況感改善など中国景気の持ち直しも改めて意識されている。1月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)は50.1となり、景況判断の境目となる50を4カ月ぶりに上回った。また、国際通貨基金(IMF)は31日、最新の世界経済見通し(WEO)を公表し、うち中国については、23年の成長率を5.2%(前回4.4%)に上方修正している。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が9.0%高、充電池・自動車メーカーの比亜迪(1211/HK)が6.1%高、コンテナ海運大手の東方海外(316/HK)が5.8%高と上げが目立った。百度に関しては、米オープンAIのチャットボット「ChatGPT」に類似したサービスの提供を計画している――との報道も材料視。騰訊研究院が1月31日に発表したリポートによれば、AI生成コンテンツ市場が中国でも急速に拡大する見通しだ。
セクター別では、EV(電気自動車)関連が軒並み急伸。上記した比亜迪のほか、小鵬汽車(9868/HK)が10.3%高、理想汽車(2015/HK)が9.4%高、蔚来集団(9866/HK)が6.3%高と値を上げた。産業支援策が期待されている。新エネルギー車(NEV)普及のため、当局は今年も支援策を強める構えだ。
マカオ・カジノ銘柄もしっかり。新濠国際発展(200/HK)が4.9%高、美高梅中国HD(2282/HK)が4.7%高、永利澳門(1128/HK)が3.1%高、澳門博彩HD(880/HK)が1.8%高で引けた。マカオ政府は1日、今年1月の域内カジノ売上高を発表。前年同月比82.5%増となり、昨年2月以来、11カ月ぶりにプラス成長を回復した。
非鉄や建材、鉄鋼など素材セクターも物色される。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が5.3%高、中国アルミ(2600/HK)が4.6%高、中国建材(3323/HK)と華潤水泥HD(1313/HK)がそろって2.0%高、鞍鋼(347/HK)が5.0%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が4.2%高で取引を終えた。
半面、発電・電力設備セクターの一角はさえない。龍源電力集団(916/HK)が1.3%、中国電力国際発展(2380/HK)が1.2%、華電国際電力(1071/HK)が0.6%、東方電気(1072/HK)が3.3%、ハルビン電気(1133/HK)が2.2%ずつ下落した。風力発電で中国最大手の龍源については、通期決算の減益見通しが嫌気されている。
一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.90%高の3284.92ポイントで取引を終了した。素材株が高い。ハイテク株、医薬品株、自動車株、インフラ関連株、公益株、エネルギー株、証券株、海運株、不動産株なども買われた。
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