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2023/06/12 13:27

香港前場:ハンセン0.6%安で4日ぶり反落、上海総合は0.3%下落 無料記事

 週明け12日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比110.29ポイント(0.57%)安の19279.66ポイントと4日ぶりに反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も53.69ポイント(0.81%)安の6535.63ポイントと反落した。売買代金は401億9250万香港ドルと低水準が続いている(9日前場は384億2670万香港ドル)。
 新規の買い材料に乏しい中、中国経済の回復遅れが改めて意識される流れ。直近で報告された5月の経済指標では、物価や貿易が景気鈍化を示す内容だった。様子見ムードも広がる。今週は14日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が発表されるほか、5月の中国経済指標がまとめて公表される予定だ(15日に小売売上高や鉱工業生産など。15日までに金融統計)。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、オンライン医療の京東健康(6618/HK)が4.1%安、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(6862/HK)が3.6%安、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が3.5%安と下げが目立った。
 セクター別では、中国の不動産が安い。融創中国HD(1918/HK)が10.9%、合景泰富地産HD(1813/HK)が7.6%、広州富力地産(2777/HK)が5.0%、雅居楽集団HD(3383/HK)が4.9%ずつ下落した。富力地産が公表した5月の営業実績では、成約額が前年同月比で62.3%減少している。
 医薬品セクターもさえない。上記した薬明生物技術のほか、康希諾生物(6185/HK)が4.2%安、緑葉製薬集団(2186/HK)が3.4%安、広州白雲山医薬集団(874/HK)が2.0%安と値を下げた。
 半面、自動車セクターはしっかり。小鵬汽車(9868/HK)が5.5%高、蔚来集団(9866/HK)が4.2%高、長城汽車(2333/HK)と比亜迪(1211/HK)がそろって1.3%高で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは4日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.28%安の3222.35ポイントで前場取引を終了した。金融株が安い。公益株、医薬品株、エネルギー株、素材株、不動産株、海運株なども売られた。半面、消費関連株は高い。ハイテク株、空運株も買われた。



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