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2022/12/02 13:41

香港前場:ハンセン0.7%安で4日ぶり反落、上海総合は0.3%下落 無料記事

 2日前場の香港マーケットは、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比123.95ポイント(0.66%)安の18612.49ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が40.45ポイント(0.63%)安の6344.45ポイントとそろって4日ぶりに反落した。売買代金は681億6370万香港ドルに縮小している(1日前場は1254億1080万香港ドル)。
 売り圧力が意識される流れ。ハンセン指数はこのところ急ピッチに上昇し、足もとでは約2カ月ぶりの高値水準を切り上げていた。また、11月の米雇用統計発表を控え(日本時間午後10時30分〜)、結果を見極めたいとするスタンスも漂っている。雇用情勢は金利政策に影響するためだ。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国のリオープン(経済再開)に対する期待が続いている。政府のコロナ政策を担当する孫春蘭・副首相は「動態清零」(ゼロコロナ)という言葉を使わず、「中国のコロナ政策は新段階に入った」と述べた。また、国内の新規感染者数は減少しつつあり、広州市や重慶市など主要都市で、コロナ規制の一部が緩和されている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、本土不動産の下げが目立つ。碧桂園HD(2007/HK)が6.7%安、龍湖集団HD(960/HK)と碧桂園服務HD(6098/HK)がそろって6.5%安で引けた。
 中国金融セクターもさえない。中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が1.7%安、中国工商銀行(1398/HK)が1.5%安、中国建設銀行(939/HK)が1.3%安、中国平安保険(2318/HK)が2.0%安、中国人寿保険(2628/HK)が1.5%安で前場取引を終えた。
 海上輸送やコンテナ生産・リースの海運セクターも安い。中遠海運能源運輸(1138/HK)が6.2%、太平洋航運集団(2343/HK)が5.3%、海豊国際HD(1308/HK)が4.6%、中遠海運発展(2866/HK)が2.8%、勝獅貨櫃(716/HK)が1.4%ずつ下落した。
 半面、「ニューエコノミー」関連銘柄はしっかり。ハンセン科技(テック)指数は0.1%逆行高した。中でも医療関連が急伸。医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が6.5%高、オンライン医療の京東健康(6618/HK)が6.0%高、医療アプリの平安健康医療科技(1833/HK)が4.6%高と値を上げた。
 カジノや映画のレジャー関連も高い。永利澳門(1128/HK)が2.6%、美高梅中国HD(2282/HK)が2.2%、新濠国際発展(200/HK)が1.5%、猫眼娯楽(1896/HK)が3.6%、阿里巴巴影業集団(1060/HK)が3.4%ずつ上昇した。
 一方、本土マーケットも4日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.34%安の3154.74ポイントで前場の取引を終了した。不動産株が安い。エネルギー株、自動車株、金融株、公益株、空運株、インフラ関連株なども売られた。半面、ハイテク株は高い。医薬品株、メディア関連株も買われた。



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