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2022/12/09 13:27

香港前場:ハンセン1.6%高で続伸、上海総合は0.1%上昇 無料記事

 9日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比319.19ポイント(1.64%)高の19769.42ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が111.35ポイント(1.67%)高の6778.12ポイントとそろって続伸した。売買代金は958億5690万香港ドルとなっている(8日前場は836億5850万香港ドル)。
 中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。翌年の経済政策方針を決める重要会議「中央経済工作会議」が中国で15日にも始まる――などと伝わった。報道によれば、不動産を巡る政策スタンスが一段と軟化する可能性があるという。中国リオープン(経済再開)の進展も引き続き材料視された。中国本土で新型コロナウイルスの新規感染数は、8日まで11日連続で減少。当局がコロナ防疫措置の緩和方針を打ち出したこともあり、各地で行動抑制などの措置が解除されつつある。中国本土に続き、香港・マカオ政府も8日、入境者の検査義務緩和などを発表した。寄り付き直後に公表された11月の中国物価統計は、消費者物価指数(CPI)が前年同月比プラス1.6%となり、市場予想(1.6%)に一致。生産者物価指数(PPI)はマイナス1.3%となり、予想(マイナス1.5%)ほど下押ししなかった。(亜州リサーチ編集部)
 本土不動産株が全体相場をけん引。ハンセン指数の構成銘柄では、龍湖集団HD(960/HK)が10.2%高、碧桂園HD(2007/HK)が8.9%高、華潤置地(1109/HK)が8.1%高、碧桂園服務HD(6098/HK)が7.6%高と上げが目立った。
 香港不動産セクターも高い。新世界発展(17/HK)が6.5%、恒隆地産(101/HK)が4.4%、信和置業(83/HK)が3.7%、九龍倉置業地産投資(1997/HK)が3.4%、長江実業集団(1113/HK)が3.2%ずつ上昇した。
 非鉄や鉄鋼、セメントなど素材セクターもしっかり。中国宏橋集団(1378/HK)が3.3%高、中国アルミ(2600/HK)が2.9%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が5.8%高、鞍鋼(347/HK)が3.9%高、安徽海螺水泥(914/HK)が6.0%高、中国建材(3323/HK)が5.2%高で引けた。
 半導体セクターも物色される。華虹半導体(1347/HK)が5.6%高、晶門半導体(2878/HK)が3.0%高、ASMPT(522/HK)と中芯国際集成電路製造(981/HK)がそろって2.2%高で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.08%高の3200.02ポイントで前場の取引を終了した。不動産株が高い。医薬品株、酒造株、半導体株、素材株、銀行株なども買われた。半面、エネルギー株は安い。公益株、自動車株、運輸株も売られた。


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