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2023/01/06 17:34

香港大引:ハンセン0.3%安で5日ぶり反落、中国不動産セクターは逆行高 無料記事

 6日の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比60.53ポイント(0.29%)安の20991.64ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が28.79ポイント(0.40%)安の7143.64ポイントとそろって5日ぶりに反落した。売買代金は1482億7510万香港ドルに縮小している(5日は1741億6390万香港ドル)。
 売り圧力が意識される流れ。ハンセン指数はこのところ急ピッチに上昇し、足もとで約半年ぶりの高値水準を回復していた。また、昨年12月の米雇用統計発表を今夜に控え(日本時間午後10時30分〜)、結果を見極めたいとするスタンスも漂っている。労働需給の引き締まりは、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを継続する根拠となるためだ。ただ、下値は限定的。中国経済対策の期待感が持続する中、指数はプラス圏で推移する場面もみられている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が5.0%安、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が4.2%安、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(6862/HK)が4.0%安と下げが目立った。
 上記したレストランチェーンのほか、リオープン(経済再開)を手がかりにこのところ上昇していた空運やカジノも安い。中国南方航空(1055/HK)が5.0%、中国東方航空(670/HK)が3.3%、中国国際航空(753/HK)が2.7%、銀河娯楽集団(27/HK)が3.5%、金沙中国(1928/HK)が2.9%ずつ下落した。
 新興EV(電気自動車)関連も再び売られる。小鵬汽車(9868/HK)が6.8%安、理想汽車(2015/HK)が6.6%安、浙江零ホウ科技(9863/HK)が4.7%安、蔚来集団(9866/HK)が4.0%安とそろって反落した。
 宅配や荷役など物流関連の銘柄群もさえない。円通速逓国際(6123/HK)が2.8%安、京東物流(2618/HK)が2.6%安、中通快逓(開曼)(2057/HK)が2.2%安、深セン国際HD(152/HK)が1.3%安と値を下げた。
 半面、中国不動産セクターはしっかり。碧桂園HD(2007/HK)が5.9%高、旭輝(884/HK)が2.4%高、華潤置地(1109/HK)と龍湖集団HD(960/HK)がそろって1.9%高、中国海外発展(688/HK)が1.8%高で引けた。業界支援の動きが期待される。不動産デベロッパーを対象とする融資規制「三条紅線」(3本のレッドライン)について、中国当局は緩和する方向――などと外電で6日に報じられた。それより先、金融当局は5日、一部都市で住宅ローン金利下限を撤廃できるよう制度変更すると発表している。
 一方、本土マーケットは小幅ながら5日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.08%高の3157.64ポイントで取引を終了した。ハイテク株が高い。石炭株、公益株、素材株、自動車株、インフラ関連株の一角なども買われた。半面、医薬品株は安い。不動産株、金融株、空運株も売られた。



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