/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2023/03/27 13:24

香港前場:ハンセン0.5%安で続落、上海総合は1.1%下落 無料記事

 週明け27日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比100.65ポイント(0.51%)安の19815.03ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が68.76ポイント(1.01%)安の6726.04ポイントとそろって続落した。売買代金は752億9570万香港ドルとなっている(24日前場は661億5460万香港ドル)。 
 企業業績の不透明感が投資家心理の重しとなる流れ。朝方公表された中国工業企業の利益総額は今年1〜2月に前年同期比で22.9%減少し、昨年通年の4.0%減から減少率が拡大した。一方、主要な中国企業の決算報告が香港で佳境に入り中、業績動向を手がかりにした売買が活発化している。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄に売りが先行。ハンセン科技(テック)指数は1.7%安と他の指数をアンダーパフォームした。個別では、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が4.4%安、中国スマートフォン大手の小米集団(1810/HK)が3.1%安と値を下げている。美団が公表した決算は、前年ほどではなかったが赤字継続。小米は9割減益だった。
 建材・鉄鋼セクターも安い。中国建材(3323/HK)が8.9%、華潤水泥HD(1313/HK)が7.7%、安徽海螺水泥(914/HK)が3.0%、重慶鋼鉄(1053/HK)が3.5%、鞍鋼(347/HK)が2.4%ずつ下落した。
 中国不動産セクターもさえない。合景泰富地産(1813/HK)が3.9%安、碧桂園HD(2007/HK)が3.1%安、広州富力地産(2777/HK)が2.8%安、龍湖集団HD(960/HK)が2.0%安で前場取引を終えた。
 半面、小売やサニタリー、食品など中国消費セクターの一角は物色される。金鷹商貿集団(3308/HK)が9.2%高、百盛商業集団(3368/HK)が8.1%高、維達国際HD(3331/HK)が2.5%高、恒安国際集団(1044/HK)が1.9%高、天韻国際HD(6836/HK)が6.0%高と値を上げた。
 一方、本土マーケットも続落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.05%安の3231.28ポイントで前場取引を終了した。エネルギー株が安い。不動産株、金融株、ハイテク株、消費関連株なども売られた。半面、医薬品株は買われている。



内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース