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2022/12/28 13:35

香港前場:ハンセン2.1%高で反発、上海総合0.04%上昇 無料記事

 連休明け28日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比418.93ポイント(2.14%)高の20011.99ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が172.14ポイント(2.59%)高の6815.04ポイントとそろって急反発した。売買代金は715億5680万香港ドルに拡大している(23日前場は444億2280万香港ドル)。
 中国のリオープン(経済再開)進展が材料視される流れ。国家衛生健康委員会は26日、新型コロナウイルス感染症の法的分類を一段階引き下げ(乙類甲→乙類乙)、入国時の隔離義務を年明け1月8日に撤廃すると発表した。中国本土からの渡航も段階的に緩和する。コロナ感染者が急増していることはマイナス材料となるものの、経済再開の期待感が勝った。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が8.1%高、太陽光発電用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が7.1%高、中国民間ガス供給業者の新奥能源HD(2688/HK)が6.0%高と上げが目立った。
 セクター別では、レストランチェーンや酒造の外食関連が高い。海倫司国際HD(9869/HK)が6.8%、海底撈国際HD(6862/HK)が5.3%、九毛九国際HD(9922/HK)が3.4%、百威亜太HD(1876/HK)が4.7%、華潤ビールHD(291/HK)が2.5%ずつ上昇した。
 中国発電セクターも急伸。中国電力国際発展(2380/HK)が17.0%高、華潤電力HD(836/HK)が14.5%高、華電国際電力(1071/HK)が12.9%高、華能国際電力(902/HK)が12.6%高と値を上げた。電力料金の引上げが手がかり。2023年の電力取引価格について、広東省と浙江省で事前予想の上限で決定したなどと伝わった。
 非鉄セクターもしっかり。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が6.4%高、中国アルミ(2600/HK)が5.8%高、新疆新キン鉱業(3833/HK)が5.3%高、江西銅業(358/HK)が3.4%高で引けた。
 中国金融セクターも物色される。中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が5.3%高、招商銀行(3968/HK)が5.0%高、中国工商銀行(1398/HK)が4.2%高、中国人寿保険(2628/HK)が4.3%高、中国平安保険(2318/HK)が2.9%高で前場取引を終えた。
 半面、中国自動車セクターは安い。蔚来集団(9866/HK)が9.1%、小鵬汽車(9868/HK)が8.0%、理想汽車(2015/HK)が6.2%、吉利汽車HD(175/HK)が2.6%ずつ下落した。販売の落ち込みが懸念される。中国新興EV(電気自動車)メーカーの蔚来集団は27日、第4四半期(10〜12月)の予想出荷台数を従来の「4万3000〜4万8000台」から「3万8500〜3万9500台」に8.1〜19.8%引き下げた。
 一方、本土マーケットは小幅ながら3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.04ポイント高の3096.94ポイントで前場の取引を終了した。発電株が高い。銀行・保険株、医薬品株、エネルギー株なども買われた。半面、消費関連株は安い。ハイテク株、素材株、運輸株、インフラ関連株も売られた。



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