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2023/01/26 13:25

香港前場:ハンセン1.7%高で続伸、テック指数は3.2%上昇 無料記事

 連休明け26日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比381.48ポイント(1.73%)高の22426.13ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が153.32ポイント(2.05%)高の7636.90ポイントとそろって続伸した。売買代金は658億2200万香港ドルに拡大している(20日前場は432億1950万香港ドル)。
 中国景気の持ち直しが意識される流れ。香港の春節(旧正月)連休期間に域内やマカオ、本土各地で観光や娯楽、小売などの消費活動が活発化した伝えられた。また、新型コロナウイルス感染に関しては、すでにピークを打ったとの見方が広がっている。米金融引き締めの警戒感が薄れていることもプラス。米国では一部経済指標の下振れや、主力企業の業績不安などを背景に、米連邦準備理事会(FRB)は利上げペースを落とすとの観測が流れている。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」銘柄に買いが先行。ハンセン科技(テック)指数は3.2%高と他の指数をアウトパフォームした(構成銘柄30のうち上昇29)。中でも、新興EV(電気自動車)関連の上げが目立っている。蔚来集団(9866/HK)が11.5%高、理想汽車(2015/HK)が10.7%高、小鵬汽車(9868/HK)が7.6%高で引けた。政府系メディアの報道によれば、春節休暇の消費シーズンに合わせて、中国各地では様々な自動車販売促進キャンペーンが展開されている。
 スマートフォン部材・組立の銘柄群も高い。丘タイ科技(1478/HK)と高偉電子(1415/HK)がそろって8.4%、舜宇光学科技(2382/HK)が6.6%、瑞声科技HD(2018/HK)が2.6%、小米集団(1810/HK)が9.3%、富智康集団(2038/HK)が2.4%ずつ上昇した。
 デベロッパーや管理サービスの中国不動産セクターも急伸。合景泰富地産HD(1813/HK)が7.8%高、旭輝HD(884/HK)が6.0%高、龍湖地産(960/HK)が5.6%高、世茂服務HD(873/HK)が7.2%高、碧桂園服務HD(6098/HK)が3.1%高と値を上げた。
 映画関連の銘柄も物色される。歓喜伝媒集団(1003/HK)が6.3%高、アイマックス・チャイナHD(1970/HK)が8.9%高、猫眼娯楽(1896/HK)が3.1%高で前場取引を終えた。中国本土で春節連休の映画市場回復に期待が高まっている。上記したオンラインチケット販売の猫眼娯楽によると、25日午後10時15分の時点で、連休初日(21日)以降の映画興行収入は前売り分も含めて50億人民元(約950億円)を突破。一部では、今年春節の興行収入が過去最大を更新するとの予測も出ている。
 半面、海運セクターはさえない。東方海外(316/HK)が4.0%、太平洋航運集団(2343/HK)が3.3%、中遠海運HD(1919/HK)が2.8%、海豊国際HD(1308/HK)が1.2%ずつ下落した。
 一方、本土市場は今週いっぱい、春節で休場となっている(週明け30日に取引を再開)。



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