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2022/12/20 13:22

香港前場:ハンセン1.4%安で続落、上海総合は0.6%下落 無料記事

 20日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比262.85ポイント(1.36%)安の19089.96ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が129.34ポイント(1.96%)安の6475.28ポイントとそろって続落した。売買代金は452億5030万香港ドルに縮小している(19日前場は602億8950万香港ドル)。
 世界的な景気懸念が重しとなる流れ。米連邦準備理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)などは金融引き締めを長期化するとの見方が根強く、金利高が景気を冷やすと不安視されている。中国国内では新型コロナウイルス感染拡大がネガティブ。ワールド・エコノミクスが19日発表した最新調査によると、今年12月の中国企業信頼感(business confidence)は、調査開始の2013年1月以降で最低水準に落ち込んだ。新型コロナ防疫措置の緩和で感染が急拡大し、経済活動にネガティブな影響が及ぶと分析されている。中国人民銀行(中央銀行)が朝方公表した銀行貸出指標となる12月の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」は、予想通り1年物(前月は3.65%)と5年物(同4.30%)がそれぞれ前月(11月)と同水準に続き据え置かれた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、本土不動産の下げが目立つ。碧桂園HD(2007/HK)が6.8%安、龍湖集団HD(960/HK)が6.3%安、碧桂園服務HD(6098/HK)が6.0%安で引けた。住宅ローン金利の低下期待が後退。市場の一部では、住宅ローン金利の指標となるLPR5年物の引き下げ観測が浮上していた。
 新興EV(電気自動車)関連も安い。小鵬汽車(9868/HK)と浙江零ホウ科技(9863/HK)がそろって6.0%、蔚来集団(9866/HK)が5.4%、理想汽車(2015/HK)が4.1%ずつ下落した。
 セメントや鉄鋼の素材セクターもさえない。安徽海螺水泥(914/HK)が2.5%安、華潤水泥HD(1313/HK)が2.2%安、中国西部水泥(2233/HK)が2.1%安、中国東方集団HD(581/HK)が3.4%安、鞍鋼(347/HK)が2.8%安で前場取引を終えた。
 半面、マカオのカジノ銘柄は物色される。美高梅中国HD(2282/HK)が4.8%、澳門博彩HD(880/HK)が3.3%、金沙中国(1928/HK)が1.2%、永利澳門(1128/HK)が0.7%ずつ上昇した。
 一方、本土マーケットは4日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.64%安の3087.33ポイントで前場の取引を終了した。不動産株が安い。消費関連株、医薬品株、素材株、運輸株、銀行・保険株なども売られた。半面、ハイテク株は高い。軍事関連株も買われた。


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