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2022/12/19 13:29

香港前場:ハンセン0.5%安で反落、上海総合は1.3%下落 無料記事

 週明け19日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比88.00ポイント(0.45%)安の19362.67ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が22.14ポイント(0.33%)安の6612.61ポイントとそろって反落した。売買代金は602億8950万香港ドルとなっている(16日前場は677億550万香港ドル)。
 新型コロナウイルス感染再拡大が不安視される流れ。中国の各主要都市で、新規感染が急増している。上海市や広州市など各地の小中高学校ではオンラン授業が始まり、上海ディズニーランドは営業時間を短縮した。また、病院の外来に受診者が殺到し、各地で医療提供体制がひっ迫し始めたとも伝わっている。ただ、大きく売り込む動きはみられない。経済対策の期待感が相場を下支えしている。週16日に終えた翌年の経済政策方針を決める中国の重要会議「中央経済工作会議」では、消費の回復を優先課題とし、積極的な財政政策と緩和的な金融政策を続ける方針が強調された。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、コンテナ海運大手の東方海外(316/HK)が8.5%安、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が7.6%安、中国民間ガス供給業者の新奥能源HD(2688/HK)が5.1%安と下げが目立った。
 セクター別では、医薬品が安い。康希諾生物(6185/HK)が11.2%、上海復星医薬集団(2196/HK)が6.4%,百済神州(6160/HK)が5.2%、石薬集団(1093/HK)が4.2%ずつ下落した。
 マカオのカジノ銘柄も急落。美高梅中国HD(2282/HK)が14.3%安、新濠国際発展(200/HK)が11.0%安、永利澳門(1128/HK)が10.0%安、澳門博彩HD(880/HK)が7.2%安で引けた。
 セメントや鉄鋼の素材セクターもさえない。中国西部水泥(2233/HK)が4.1%安、安徽海螺水泥(914/HK)が3.4%安、中国建材(3323/HK)が2.6%安、中国東方集団HD(581/HK)が4.0%安、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が3.7%安と値を下げた。
 半面、大手ネット株は物色される。中国Eコマース最大手の阿里巴巴集団HD(9988/HK)が1.9%高、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が1.8%高、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(700/HK)が0.9%高で前場取引を終えた。上述の「中央経済工作会議」では、大型テック企業を巡る政策について、「プラットフォーム企業を支援し、経済発展、雇用創出、国際競争をリードさせる」と説明している。
 一方、本土マーケットは3日続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.31%安の3126.41ポイントで前場の取引を終了した。医薬品株が安い。公益株、エネルギー株、インフラ関連株、素材株、金融株、ハイテク株、運輸株、食品・酒造株なども売られた。


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