22日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比370.45ポイント（1.92％）高の19629.21ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数（旧H株指数）が109.86ポイント（1.68％）高の6659.64ポイントとそろって続伸した。売買代金は612億5750万香港ドルに拡大している（21日前場は496億2180万香港ドル）。　
　米株高が好感される流れ。昨夜の米市場では、イエレン米財務長官の発言で米金融システムを巡る懸念が後退し、主要株価指数はそろって続伸した。香港市場でも買い安心感が広がっている。また、中国当局が景気テコ入れスタンスを強める中、国内景気の持ち直し期待も続いた。(亜州リサーチ編集部)
　ハンセン指数の構成銘柄では、香港不動産の九龍倉置業地産投資（1997/HK）が5.4％高、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD（960/HK）が4.7％高、通信キャリア大手の中国聯通（762/HK）が4.3％高と上げが目立った。
　セクター別では、中国の不動産が高い。上記した龍湖地産のほか、中国金茂HD（817/HK）が4.7％、合景泰富地産HD（1813/HK）が3.9％、碧桂園HD（2007/HK）が3.6％、中国海外発展（688/HK）が3.5％ずつ上昇した。住宅販売の回復が期待される。3月の住宅ローン金利は引き続き下落し、融資実行ペースも加速したなどと伝わった。
　自動車セクターもしっかり。蔚来集団（9866/HK）が7.1％高、小鵬汽車（9868/HK）が3.2％高、吉利汽車HD（175/HK）が3.1％高、長城汽車（2333/HK）と比亜迪（1211/HK）がそろって2.9％高で引けた。
　英国や香港に拠点を置く金融も買われる。スタンダード・チャータード(2888/HK）が4.8％高、HSBC（5/HK）が3.5％高、AIAグループ（1299/HK）が3.0％高、プルーデンシャル(2378/HK）が2.2％高とそろって続伸した。
　本土マーケットも続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.25％高の3263.85ポイントで前場取引を終了した。ハイテク株が高い。通信・ネットワーク株、エネルギー株、不動産株、医薬品株、銀行・保険株なども買われた。半面、素材株は安い。公益株、軍事関連株も売られた。



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