28日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比37.39ポイント（1.14％）高の3323.28ポイントと続伸した。
　前日の好地合いを継ぐ流れ。主要企業の決算報告が進む中、好業績銘柄を物色する動きが続いている。大型連休中の消費活況も期待された。中国では週末から、メーデー連休（4月29日〜5月3日）がスタートする。外食や観光などの予約好調が伝わった。本土市場は1〜3日が休場となる。(亜州リサーチ編集部)
　業種別では、消費関連の上げが目立つ。乳製品の内蒙古伊利実業集団（600887/SH）が6.3％高、スーパーの永輝超市（601933/SH）が5.9％高、家電の海爾智家（600690/SH）が5.6％高、食品の光明乳業 (600597/SH）が5.5％高、酒造の山西杏花村フェン酒（600809/SH）が1.8％高、自動車の広州汽車集団（601238/SH）が1.7％高で引けた。海爾智家の四半期決算は、売上と利益が予想を上回っている。
　金融株もしっかり。招商銀行（600036/SH）が3.0％高、上海浦東発展銀行（600000/SH）が1.6％高、新華人寿保険（601336/SH）が8.5％高、中国平安保険（601318/SH）が2.8％高、中国銀河証券（601881/SH）が9.0％高で取引を終えた。新華人寿の四半期決算では、純利益が前年同期比で115％増加。ほか、銀河証券の純利益は44％増加している。これまでに公表された金融株の決算は、一部を除き堅調だ。
　ITハイテク株も高い。フィンテック中国大手の恒生電子（600570/SH）が7.4％、インターネット・セキュリティーの三六零安全科技（601360/SH）が5.8％、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業（603019/SH）が5.4％ずつ上昇した。メディア・娯楽株、エネルギー株、不動産株、インフラ関連株、素材株なども買われている。
　一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.00ポイント（0.68％）高の294.37ポイント、深センB株指数が6.73ポイント（0.58％）高の1173.33ポイントで終了した。



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