2023/05/05 13:33
香港前場:ハンセン0.6%高で続伸、上海総合は0.7%下落
5日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比128.18ポイント(0.64%)高の20076.91ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が90.81ポイント(1.35%)高の6809.61ポイントとそろって続伸した。売買代金は579億1080万香港ドルとなっている(4日前場は534億5230万香港ドル)。
中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。官民が公表した4月の中国製造業PMIは、景況判断の境目となる50をそれぞれ割り込んだ。市場には、景気持ち直しの腰折れを回避するため、政府は対策を強める――との観測が広がっている。ただ、上値は限定的。米国で今夜(日本時間21時30分)、4月の米雇用統計が公表される。今後の米金利動向を占う意味で重要な指標となるため、結果を見極めたいとするスタンスも広がった。(亜州リサーチ編集部)
「ニューエコノミー」関連銘柄に買いが先行。ハンセン科技(テック)指数は1.6%高と他の指数をアウトパフォームした。個別では、電子書籍ストア運営の閲文集団(772/HK)が6.1%高、新興EV(電気自動車)メーカーの蔚来集団(9866/HK)が5.2%高、同じくEVメーカーの小鵬汽車(9868/HK)が5.0%高と上げが目立っている。
中国不動産セクターも高い。融創中国HD(1918/HK)が12.7%、碧桂園HD(2007/HK)が5.5%、雅居楽集団HD(3383/HK)が4.6%、万科企業(2202/HK)が3.2%ずつ上昇した。民営デベロッパーの融創中国については、債務問題の解消が期待されている。同社は4日引け後、今年3月に発表したオフショア債務の再編案について、債権者の85%超から支持を取り付けたと報告した。
医療サービスの銘柄群も物色される。阿里健康信息技術(241/HK)と平安健康医療科技(1833/HK)がそろって3.2%高、医渡科技(2158/HK)が2.7%高、京東健康(6618/HK)が2.5%高で引けた。
半面、家電セクターはさえない。海信家電集団(921/HK)が5.6%、海爾智家(6690/HK)が5.3%、TCL電子HD(1070/HK)が2.7%、創維集団(751/HK)が2.0%ずつ下落した。
一方、本土マーケットは4日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.71%安の3326.62ポイントで前場取引を終了した。ハイテク株が安い。医薬品株、素材株、エネルギー株、消費関連株、インフラ関連株なども売られた。半面、不動産株は高い。銀行・証券株も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。官民が公表した4月の中国製造業PMIは、景況判断の境目となる50をそれぞれ割り込んだ。市場には、景気持ち直しの腰折れを回避するため、政府は対策を強める――との観測が広がっている。ただ、上値は限定的。米国で今夜(日本時間21時30分)、4月の米雇用統計が公表される。今後の米金利動向を占う意味で重要な指標となるため、結果を見極めたいとするスタンスも広がった。(亜州リサーチ編集部)
「ニューエコノミー」関連銘柄に買いが先行。ハンセン科技(テック)指数は1.6%高と他の指数をアウトパフォームした。個別では、電子書籍ストア運営の閲文集団(772/HK)が6.1%高、新興EV(電気自動車)メーカーの蔚来集団(9866/HK)が5.2%高、同じくEVメーカーの小鵬汽車(9868/HK)が5.0%高と上げが目立っている。
中国不動産セクターも高い。融創中国HD(1918/HK)が12.7%、碧桂園HD(2007/HK)が5.5%、雅居楽集団HD(3383/HK)が4.6%、万科企業(2202/HK)が3.2%ずつ上昇した。民営デベロッパーの融創中国については、債務問題の解消が期待されている。同社は4日引け後、今年3月に発表したオフショア債務の再編案について、債権者の85%超から支持を取り付けたと報告した。
医療サービスの銘柄群も物色される。阿里健康信息技術(241/HK)と平安健康医療科技(1833/HK)がそろって3.2%高、医渡科技(2158/HK)が2.7%高、京東健康(6618/HK)が2.5%高で引けた。
半面、家電セクターはさえない。海信家電集団(921/HK)が5.6%、海爾智家(6690/HK)が5.3%、TCL電子HD(1070/HK)が2.7%、創維集団(751/HK)が2.0%ずつ下落した。
一方、本土マーケットは4日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.71%安の3326.62ポイントで前場取引を終了した。ハイテク株が安い。医薬品株、素材株、エネルギー株、消費関連株、インフラ関連株なども売られた。半面、不動産株は高い。銀行・証券株も買われた。
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