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2023/06/02 13:29

香港前場:ハンセン3.7%高で3日ぶり反発、上海総合は0.8%上昇 無料記事

 2日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比666.31ポイント(3.66%)高の18883.22ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が260.16ポイント(4.23%)高の6409.80ポイントとそろって3日ぶりに反発した。売買代金は623億930万香港ドルとなっている(1日前場は757億1250万香港ドル)。
 内外環境の改善で投資家心理が上向く流れ。米国では、デフォルト(債務不履行)が回避される見通しが立ったほか、次回会合での利上げ停止が確実視されている。昨夜の米株市場では、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が反発し、昨年8月中旬以来、約9カ月半ぶりの高値水準を回復した。内部的にも過度な景気不安が薄らいでいる。前日公表された5月の財新中国製造業PMI(民間による)は50.9に上向き、2カ月ぶりに景況判断の境目となる50を回復。4月の香港小売売上高は、前月からは縮小したものの市場予想を上回った。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄に買いが先行。ハンセン科技(テック)指数は4.8%高と他の指数をアウトパフォームした(構成銘柄30のうち上昇29)。個別では、データセンター開発・運営の万国数拠HD(9698/HK)が11.6%高、新興電気自動車(EV)メーカーの小鵬汽車(9868/HK)が7.9%高、ショート動画投稿アプリの快手科技(1024/HK)が6.9%高と上げが目立っている。
 中国不動産セクターも急伸。合景泰富地産HD(1813/HK)が15.0%高、龍湖集団HD(960/HK)が12.0%高、融創中国HD(1918/HK)が9.2%高、中国金茂HD(817/HK)が9.1%高と値を上げた。
 自動車セクターも高い。上記した小鵬汽車のほか、理想汽車(2015/HK)が6.1%、長城汽車(2333/HK)が5.3%、吉利汽車HD(175/HK)が4.9%ずつ上昇した。
 産金セクターも物色される。中国黄金国際資源(2099/HK)が8.9%高、紫金鉱業集団(2899/HK)が6.8%高、霊宝黄金(3330/HK)が6.6%高で引けた。なお、紫金鉱業は週明け5日、ハンセン指数の構成銘柄に新規で組み入れられる。新規採用は4銘柄で除外はなかったため、構成する銘柄数は76→80に増加する運びだ。
 一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.76%高の3229.06ポイントで前場取引を終了した。不動産株が高い。素材株、消費関連株、エネルギー株、ハイテク株、金融株、医薬品株、運輸株なども買われた。半面、公益株は安い。メディア・娯楽株も売られた。



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