3日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比400.14ポイント（1.82％）安の21558.22ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数（旧H株指数）が147.54ポイント（1.97％）安の7358.25ポイントとそろって続落した。売買代金は717億8200万香港ドルとなっている（2日前場は765億5090万香港ドル）。
　前日の軟調地合いを継ぐ流れ。中国発の新規買い材料に乏しい中、投資家の慎重スタンスが強まっている。中国人民銀行（中央銀行）の資金吸収もネガティブ。人民銀は3日、リバースレポ取引により、満期分との差引で2960億人民元を市中から引き揚げた。前日は4010億人民元を吸収している。(亜州リサーチ編集部)
　ハンセン指数の構成銘柄では、不動産管理サービスの碧桂園服務HD（6098/HK）が6.4％安、インターネット検索最大手の百度集団（9888/HK）が5.0％安、保険事業で中国2位の中国平安保険（2318/HK）が4.1％安と下げが目立った。
　セクター別では、管理サービスやデベロッパーの不動産が安い。保利物業発展（6049/HK）が4.2％、龍湖集団HD（960/HK）が3.9％、雅居楽雅生活服務（3319/HK）が3.3％、合景泰富地産HD（1813/HK）が6.8％、広州富力地産（2777/HK）が2.8％ずつ下落した。
　非鉄や建材、鉄鋼など素材セクターも売られる。江西銅業（358/HK）が4.8％安、中国アルミ（2600/HK）が4.6％安、安徽海螺水泥（914/HK）が2.7％安、中国建材（3323/HK）が2.6％安、中国東方集団HD（581/HK）が3.7％安、重慶鋼鉄（1053/HK）が3.2％安で引けた。
　自動車セクターもさえない。理想汽車（2015/HK）が4.8％安、小鵬汽車（9868/HK）が4.1％安、比亜迪（1211/HK）が3.2％安、吉利汽車HD（175/HK）が2.3％安と値を下げた。
　一方、本土マーケットは3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.37％安の3240.64ポイントで前場の取引を終了した。素材株が安い。消費関連株、医薬品株、ハイテク株、不動産株、金融株、エネルギー株なども売られた。



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