2023/03/06 17:43
香港大引:ハンセン0.2%高で続伸、通信関連の物色続く
週明け6日の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比35.65ポイント(0.17%)高の20603.19ポイントと続伸する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は2.12ポイント(0.03%)安の6937.50ポイントと小反落した。売買代金は1090億8410万香港ドルと低水準が続いている(3日は1057億8350万香港ドル)。
米株高が相場を支える流れ。先週の米株市場では、米長期金利の低下を手がかりに、主要株価指数がそろって続伸した。ただ、全体としては上値が重い。全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が5日に開幕する中、政策動向を見極めたいとするスタンスが漂っている。開幕式で読み上げられた「政府活動報告」では、中国GDP成長目標が2022年の「5.5%前後」から今年の「5.0%前後」へと低く設定された。一方、景気回復を最優先する方針は示されている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、石油生産大手の中国海洋石油(883/HK)が3.5%高、石油・化学大手の中国石油化工(386/HK)が3.4%高、通信キャリア最大手の中国移動(941/HK)が3.2%高と上げが目立った。
通信ネットワーク関連も急伸。上記した中国移動のほか、中国電信(728/HK)が1.9%高、中国聯通(762/HK)が1.8%高、京信通信系統HD(2342/HK)が8.7%高、中国通信服務(552/HK)が5.3%高と値を上げた。「デジタル中国」推進に向けた当局のスタンスが引き続き支援材料。中国工業情報化部の金壮竜・部長は5日、全人代の開幕に際してメディアの取材に応じ、第6世代(6G)移動通信技術の研究開発を加速させていく方針を示した。
発電や設備の中国電力セクターも高い。華能国際電力(902/HK)が3.9%、華電国際電力(1071/HK)が3.4%、華潤電力HD(836/HK)が2.6%、東方電気(1072/HK)が5.1%、ハルビン電気(1133/HK)が3.7%ずつ上昇した。
太陽光や風力など再生可能エネルギー発電も物色される。新特能源(1799/HK)が15.1%高、陽光能源HD(757/HK)が7.8%高、信義光能HD(968/HK)が2.7%高、中国高速伝動設備集団(658/HK)が3.0%高、新疆金風科技(2208/HK)が2.0%高で引けた。
半面、不動産管理サービスの銘柄群は安い。世茂服務HD(873/HK)が4.9%、保利物業発展(6049/HK)が2.9%、碧桂園服務HD(6098/HK)と融創服務HD(1516/HK)がそろって2.7%ずつ下落した。碧桂園服務については、通期業績の51〜57%減益見通しが売り材料視されている。
ゼネコンや建機、セメントなどインフラ建設関連もさえない。中国鉄建(1186/HK)が1.4%安、中国中鉄(390/HK)と中国交通建設(1800/HK)がそろって1.1%安、中聯重科(1157/HK)が2.7%安、中国龍工HD(3339/HK)が2.0%安で取引を終えた。
一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.19%安の3322.03ポイントで取引を終了した。不動産株が安い。金融株、消費関連株、素材株、エネルギー株なども売られた。半面、ITハイテク株は高い。発電・電力設備株、医薬品株、軍事関連株も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
米株高が相場を支える流れ。先週の米株市場では、米長期金利の低下を手がかりに、主要株価指数がそろって続伸した。ただ、全体としては上値が重い。全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が5日に開幕する中、政策動向を見極めたいとするスタンスが漂っている。開幕式で読み上げられた「政府活動報告」では、中国GDP成長目標が2022年の「5.5%前後」から今年の「5.0%前後」へと低く設定された。一方、景気回復を最優先する方針は示されている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、石油生産大手の中国海洋石油(883/HK)が3.5%高、石油・化学大手の中国石油化工(386/HK)が3.4%高、通信キャリア最大手の中国移動(941/HK)が3.2%高と上げが目立った。
通信ネットワーク関連も急伸。上記した中国移動のほか、中国電信(728/HK)が1.9%高、中国聯通(762/HK)が1.8%高、京信通信系統HD(2342/HK)が8.7%高、中国通信服務(552/HK)が5.3%高と値を上げた。「デジタル中国」推進に向けた当局のスタンスが引き続き支援材料。中国工業情報化部の金壮竜・部長は5日、全人代の開幕に際してメディアの取材に応じ、第6世代(6G)移動通信技術の研究開発を加速させていく方針を示した。
発電や設備の中国電力セクターも高い。華能国際電力(902/HK)が3.9%、華電国際電力(1071/HK)が3.4%、華潤電力HD(836/HK)が2.6%、東方電気(1072/HK)が5.1%、ハルビン電気(1133/HK)が3.7%ずつ上昇した。
太陽光や風力など再生可能エネルギー発電も物色される。新特能源(1799/HK)が15.1%高、陽光能源HD(757/HK)が7.8%高、信義光能HD(968/HK)が2.7%高、中国高速伝動設備集団(658/HK)が3.0%高、新疆金風科技(2208/HK)が2.0%高で引けた。
半面、不動産管理サービスの銘柄群は安い。世茂服務HD(873/HK)が4.9%、保利物業発展(6049/HK)が2.9%、碧桂園服務HD(6098/HK)と融創服務HD(1516/HK)がそろって2.7%ずつ下落した。碧桂園服務については、通期業績の51〜57%減益見通しが売り材料視されている。
ゼネコンや建機、セメントなどインフラ建設関連もさえない。中国鉄建(1186/HK)が1.4%安、中国中鉄(390/HK)と中国交通建設(1800/HK)がそろって1.1%安、中聯重科(1157/HK)が2.7%安、中国龍工HD(3339/HK)が2.0%安で取引を終えた。
一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.19%安の3322.03ポイントで取引を終了した。不動産株が安い。金融株、消費関連株、素材株、エネルギー株なども売られた。半面、ITハイテク株は高い。発電・電力設備株、医薬品株、軍事関連株も買われた。
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