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2023/02/09 13:34

香港前場:ハンセン0.3%高で反発、上海総合は0.6%上昇 無料記事

 9日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比73.27ポイント(0.34%)高の21356.79ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が22.53ポイント(0.31%)高の7211.82ポイントとそろって反発した。売買代金は516億5810万香港ドルに縮小している(8日前場は667億1330万香港ドル)。
 中国の景気持ち直し期待が相場を支える流れ。リオープン(経済再開)進展や、当局の景気テコ入れスタンス継続が改めて材料視された。中国人民銀行(中央銀行)は資金供給を継続。人民銀は7日までリバースレポ取引により連日で市中から資金を引き揚げていたが、8日から供給に転じ、9日は満期分との差引で3870億人民元を市中供給している。米金融引き締め長期化の警戒感などで安くスタートしたものの、指数は程なくプラスに転じた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国スマートフォン(スマホ)大手の小米集団(1810/HK)が4.2%高、金沙中国(1928/HK)が3.4%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が3.2%高と上げが目立った。
 セクター別では、スマホ関連が高い。上記した小米集団や舜宇光学のほか、瑞声科技HD(2018/HK)が3.6%、高偉電子(1415/HK)が3.2%、丘タイ科技(1478/HK)が2.3%ずつ上昇した。
 マカオ・カジノ銘柄も急伸。上述した金沙中国のほか、新濠国際発展(200/HK)が7.7%高、永利澳門(1128/HK)が6.7%高、美高梅中国HD(2282/HK)が5.3%高、澳門博彩HD(880/HK)が3.6%高で引けた。
 太陽光や風力など再生可能エネルギー発電の関連銘柄も物色される。北京能源国際HD(686/HK)が3.6%高、信義能源HD(3868/HK)が3.2%高、信義儲電(8328/HK)が3.0%高、龍源電力集団(916/HK)が2.7%高、新疆金風科技(2208/HK)が1.2%高で前場取引を終えた。
 半面、ネット関連の一角はさえない。中国ライブ動画配信サービスの映客互娯(3700/HK)が9.2%安、中国インターネットサービス大手の百度集団(9888/HK)が5.3%安、中国オンラインゲーム大手の網易(9999/HK)が1.6%安と値を下げた。
 医薬品セクターの一角も安い。緑葉製薬集団(2186/HK)が3.4%、百済神州(6160/HK)が2.3%、広州白雲山医薬集団(874/HK)が2.2%、上海復星医薬集団(2196/HK)が1.4%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットも反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.62%高の3252.02ポイントで前場の取引を終了した。消費関連株が高い。ハイテク株、インフラ関連株、素材株、金融株、医薬品株、不動産株、運輸株なども買われた。



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