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2023/03/09 13:30

香港前場:ハンセン0.2%高で3日ぶり反発、上海総合は0.3%下落 無料記事

 9日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比45.89ポイント(0.23%)高の20097.14ポイントと3日ぶりに反発する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は3.21ポイント(0.05%)安の6723.97ポイントと4日続落した。売買代金は531億1500万香港ドルに縮小している(8日は644億8840万香港ドル)。 
 中国の経済政策が期待される流れ。開催中の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)では、大規模な景気刺激策は期待できないものの、的を絞った支援策が徐々に明らかにされると予想されている。ただ、上値は限定的。米金融政策の不透明感がくすぶる中、指数は一進一退した(本土株指数はマイナスで終了)。
 朝方公表された2月の中国物価統計では、消費者物価指数(CPI)が前年同月比プラス1.0%となり、上昇率は市場予想(1.9%)以上に前月実績(2.1%)から鈍化した。生産者物価指数(PPI)はマイナス1.4%となり、下落率は市場予想(マイナス1.3%)と前月実績(マイナス0.8%)を上回っている。中国景気の回復遅れが連想された。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、電動工具メーカー大手の創科実業(669/HK)が3.8%高、コンテナ海運大手の東方海外(316/HK)が3.1%高、電池・自動車メーカーの比亜迪(1211/HK)が2.5%高と上げが目立った。
 セクター別では、海運が高い。上記した東方海外のほか、中遠海運能源運輸(1138/HK)が10.0%、太平洋航運集団(2343/HK)が4.2%、中遠海運HD(1919/HK)が1.0%ずつ上昇した。
 医薬品セクターもしっかり。永泰生物製薬(6978/HK)が6.0%高、中国神威薬業集団(2877/HK)が3.6%高、山東新華製薬(719/HK)が2.9%高、康希諾生物(6185/HK)が1.4%高で引けた。
 スマートフォン部材・組立の銘柄群も物色される。高偉電子(1415/HK)が4.3%高、瑞声科技HD(2018/HK)が2.6%高、舜宇光学科技(2382/HK)が1.4%高、富智康集団(2038/HK)が1.2%高で前場取引を終えた。
 半面、レストランチェーンなど外食関連は安い。呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が6.1%、奈雪的茶HD(2150/HK)が5.1%、九毛九国際HD(9922/HK)が4.6%、海底撈国際HD(6862/HK)が2.8%ずつ下落した。
 スポーツ用品や家電など中国消費セクターの一角もさえない。中国動向(3818/HK)が2.8%安、361度国際(1361/HK)が2.3%安、海信家電集団(921/HK)が2.6%安、海爾智家(6690/HK)が1.5%安と値を下げた。
 一方、本土マーケットは4日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.31%安の3273.22ポイントで取引を終了した。消費関連株が安い。通信・メディア株、素材株、インフラ関連株、軍事関連株、不動産株、保険・証券株なども売られた。半面、エネルギー株は高い。医薬品株、ハイテク株、銀行株も買われた。



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