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2023/01/16 13:27

香港前場:ハンセン0.7%高で4日続伸、上海総合は1.4%上昇 無料記事

週明け16日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比157.96ポイント(0.73%)高の21896.62ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が24.47ポイント(0.33%)高の7415.65ポイントとそろって4日続伸した。売買代金は750億5900万香港ドルにやや拡大している(13日前場は653億3440万香港ドル)。
 米利上げペースの鈍化観測が相場を支える流れ。米インフレ鈍化を示すデータが相次ぎ、米連邦準備理事会(FRB)は引き締めスタンスを緩めるとの期待が広がっている。中国人民銀行(中央銀行)の資金供給もプラス。人民銀は朝方、中期貸出制度(MLF)を通じ、満期到来分との差引で790億人民元の資金を市場に供給した。ほか、リバースレポを通じ、差引1540億人民元の短期資金も供給している。ただ、上値は限定的。このところの上昇基調を受け、売り圧力が意識されたほか、あす公表される中国指標(22年10〜12月期GDP成長率や12月の各種経済統計)の内容が気がかり材料となった。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が6.2%高、電動工具メーカー大手の創科実業(669/HK)が6.1%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が6.0%高と上げが目立った。
 セクター別では、中国の証券が高い。華泰証券(6886/HK)が7.6%、広発証券(1776/HK)が7.0%、中信証券(6030/HK)が5.6%、海通証券(6837/HK)が4.8%ずつ上昇した。
 家電セクターもしっかり。創維集団(751/HK)が10.3%高、海爾智家(6690/HK)が4.9%高、TCL電子HD(1070/HK)が3.9%高、海信家電集団(921/HK)が2.7%高で引けた。
 医薬品セクターも物色される。上記した薬明生物技術のほか、康希諾生物(6185/HK)が6.2%高、緑葉製薬集団(2186/HK)が6.1%高、四環医薬HD集団(460/HK)が4.9%高、上海復星医薬集団(2196/HK)が4.3%高と値を上げた。
 半面、自動車セクターはさえない。華晨中国汽車HD(1114/HK)が7.6%、長城汽車(2333/HK)と吉利汽車HD(175/HK)がそろって2.8%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が2.0%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比1.44%高の3241.35ポイントで前場の取引を終了した。医薬品株が高い。ハイテク株、消費関連株、金融株、運輸株、インフラ関連株、軍事関連株、不動産株なども買われた。



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