2022/12/09 17:41
香港大引:ハンセン2.3%高で大幅続伸、中国不動産セクター相場けん引
9日の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比450.64ポイント(2.32%)高の19900.87ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が167.44ポイント(2.51%)高の6834.21ポイントとそろって続伸した。売買代金は1994億4690万香港ドルに拡大している(8日は1606億9410万香港ドル)。
中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。翌年の経済政策方針を決める重要会議「中央経済工作会議」が中国で15日にも始まる――などと伝わった。報道によれば、不動産を巡る政策スタンスが一段と軟化する可能性があるという。中国リオープン(経済再開)の進展も引き続き材料視された。中国本土で新型コロナウイルスの新規感染数は、8日まで11日連続で減少。当局がコロナ防疫措置の緩和方針を打ち出したこともあり、各地で行動抑制などの措置が解除されつつある。中国本土に続き、香港・マカオ政府も8日、入境者の検査義務緩和などを発表した。寄り付き直後に公表された11月の中国物価統計は、消費者物価指数(CPI)が前年同月比プラス1.6%となり、市場予想(1.6%)に一致。生産者物価指数(PPI)はマイナス1.3%となり、予想(マイナス1.5%)ほど下押ししなかった。(亜州リサーチ編集部)
本土不動産株が全体相場をけん引。ハンセン指数の構成銘柄では、龍湖集団HD(960/HK)が18.5%高、中国海外発展(688/HK)が11.3%高、華潤置地(1109/HK)が10.8%高、碧桂園服務HD(6098/HK)が9.9%高と上げが目立った。
香港不動産セクターも高い。新世界発展(17/HK)が6.7%、九龍倉置業地産投資(1997/HK)が5.4%、信和置業(83/HK)が5.1%、恒隆地産(101/HK)が4.0%ずつ上昇した。
非鉄や鉄鋼、セメントなど素材セクターもしっかり。中国アルミ(2600/HK)が3.8%高、中国宏橋集団(1378/HK)が3.4%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が10.5%高、鞍鋼(347/HK)が5.3%高、中国建材(3323/HK)が7.6%高、安徽海螺水泥(914/HK)が6.6%高で引けた。
半導体セクターも物色される。華虹半導体(1347/HK)が6.8%高、晶門半導体(2878/HK)が5.1%高、ASMPT(522/HK)が3.0%高、中芯国際集成電路製造(981/HK)が2.4%高で取引を終えた。
半面、医療サービスの銘柄群はさえない。京東健康(6618/HK)が5.2%、阿里健康信息技術(241/HK)が4.4%、平安健康医療科技(1833/HK)が2.4%、医渡科技(2158/HK)が1.2%ずつ下落する。同セクターはこのところ、規制緩和などを手がかりに買いが目立っていた。
一方、本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.30%高の3206.95ポイントで取引を終了した。不動産株が高い。金融株、酒造・食品株、素材株、半導体株、医薬品株なども買われた。半面、発電株は安い。エネルギー株、自動車株、軍事関連株、運輸株も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。翌年の経済政策方針を決める重要会議「中央経済工作会議」が中国で15日にも始まる――などと伝わった。報道によれば、不動産を巡る政策スタンスが一段と軟化する可能性があるという。中国リオープン(経済再開)の進展も引き続き材料視された。中国本土で新型コロナウイルスの新規感染数は、8日まで11日連続で減少。当局がコロナ防疫措置の緩和方針を打ち出したこともあり、各地で行動抑制などの措置が解除されつつある。中国本土に続き、香港・マカオ政府も8日、入境者の検査義務緩和などを発表した。寄り付き直後に公表された11月の中国物価統計は、消費者物価指数(CPI)が前年同月比プラス1.6%となり、市場予想(1.6%)に一致。生産者物価指数(PPI)はマイナス1.3%となり、予想(マイナス1.5%)ほど下押ししなかった。(亜州リサーチ編集部)
本土不動産株が全体相場をけん引。ハンセン指数の構成銘柄では、龍湖集団HD(960/HK)が18.5%高、中国海外発展(688/HK)が11.3%高、華潤置地(1109/HK)が10.8%高、碧桂園服務HD(6098/HK)が9.9%高と上げが目立った。
香港不動産セクターも高い。新世界発展(17/HK)が6.7%、九龍倉置業地産投資(1997/HK)が5.4%、信和置業(83/HK)が5.1%、恒隆地産(101/HK)が4.0%ずつ上昇した。
非鉄や鉄鋼、セメントなど素材セクターもしっかり。中国アルミ(2600/HK)が3.8%高、中国宏橋集団(1378/HK)が3.4%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が10.5%高、鞍鋼(347/HK)が5.3%高、中国建材(3323/HK)が7.6%高、安徽海螺水泥(914/HK)が6.6%高で引けた。
半導体セクターも物色される。華虹半導体(1347/HK)が6.8%高、晶門半導体(2878/HK)が5.1%高、ASMPT(522/HK)が3.0%高、中芯国際集成電路製造(981/HK)が2.4%高で取引を終えた。
半面、医療サービスの銘柄群はさえない。京東健康(6618/HK)が5.2%、阿里健康信息技術(241/HK)が4.4%、平安健康医療科技(1833/HK)が2.4%、医渡科技(2158/HK)が1.2%ずつ下落する。同セクターはこのところ、規制緩和などを手がかりに買いが目立っていた。
一方、本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.30%高の3206.95ポイントで取引を終了した。不動産株が高い。金融株、酒造・食品株、素材株、半導体株、医薬品株なども買われた。半面、発電株は安い。エネルギー株、自動車株、軍事関連株、運輸株も売られた。
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