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2022/12/07 13:28

香港前場:ハンセン0.2%高で反発、上海総合は0.4%下落 無料記事

 7日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比28.28ポイント(0.15%)高の19469.46ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が15.33ポイント(0.23%)高の6668.28ポイントとそろって反発した。売買代金は903億100万香港ドルとなっている(6日前場は934億8420万香港ドル)。
 中国リオープン(経済再開)の進展期待が相場を支える流れ。早ければ本日(7日)にも、中国当局は新型コロナウイルスの感染症分類を引き下げる――との観測筋情報が外電によって伝えられた。国内ではコロナの新規感染数が減少しつつあり、主要都市ではすでに行動抑制の緩和が進んでいる。ただ、ハンセン指数などは安く推移する場面があった。米景気の下押し懸念や中国貿易の低迷が重しとなっている。取引時間中に公表された11月の中国貿易統計では、人民元建て輸入が予想外のマイナス成長に転落した。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄に買いが先行。ハンセン科技(テック)指数は1.4%高と他の指数をアウトパフォームしている。個別では、人工知能(AI)関連の商湯集団(20/HK)が16.0%高、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が8.3%高、医療アプリの平安健康医療科技(1833/HK)が7.1%高と上げが目立った。
 旅行やレジャー、外食などリオープンで恩恵を受ける銘柄群も物色される。中国東方航空(670/HK)が4.7%高、中国南方航空(1055/HK)が4.3%高、同程旅行HD(780/HK)が4.6%高、縦横遊HD(8069/HK)が4.4%高、美高梅中国HD(2282/HK)が9.3%高、永利澳門(1128/HK)が7.0%高、アイマックス・チャイナHD(1970/HK)が12.7%高、阿里巴巴影業集団(1060/HK)が5.7%高、呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が6.1%高、海底撈国際HD(6862/HK)が5.5%高で引けた。
 EV(電気自動車)の銘柄群も高い。比亜迪(1211/HK)が5.7%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が4.9%、理想汽車(2015/HK)が4.3%、小鵬汽車(9868/HK)が4.1%ずつ上昇した。
 半面、中国不動産セクターは安い。碧桂園HD(2007/HK)が9.8%、龍湖集団HD(960/HK)が6.7%、中国海外発展(688/HK)が2.6%、華潤置地(1109/HK)が2.1%ずつ下落した。
 石油や石炭のエネルギー関連もさえない。中国石油天然気(857/HK)が2.0%安、中国海洋石油(883/HK)が1.5%安、中国神華能源(1088/HK)が2.6%安で前場取引を終えた。原油安が嫌気される。昨夜のNY市場では、WTI原油先物が3.5%安と3日続落した(一時、2021年12月以来の安値)。
 一方、本土マーケットは3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.40%安の3199.69ポイントで前場の取引を終了した。エネルギー株が安い。不動産株、金融株、素材株、ハイテク株なども売られた。半面、消費関連株は高い。医薬品株、運輸株、メディア関連株も買われた。



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