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2022/12/30 16:27

中国大引:上海総合0.5%高で3日ぶり反発、金融株が相場けん引 無料記事

 大納会となる2022年12月30日の日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比15.56ポイント(0.51%)高の3089.26ポイントと3日ぶりに反発した。年間では15.13%下落している(21年は年間で4.80%上昇)。
 中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。中国商務部は29日の記者会見で、消費の回復拡大に注力すると表明した。中国人民銀行(中央銀行)の資金供給スタンスもプラス。人民銀は30日、リバースレポを通じ、満期分との差引で1810億人民元の資金を市中に供給した。12月26〜30日の1週間では、差引9750億人民元(約18兆5890億円)に達し、2019年1月以来の大きさとなっている。米長期金利の上昇一服も好感された。米利上げの長期化観測がやや後退する中、昨夜の米債券市場では、米10年債利回りが低下に転じている。(亜州リサーチ編集部)
 金融株が相場をけん引。中国人民保険集団(601319/SH)が2.8%高、中国平安保険(601318/SH)が2.6%高、中国人寿保険(601628/SH)が1.1%高、中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が1.3%高、中国農業銀行(601288/SH)が1.0%高で引けた。
 発電株も高い。国電電力発展(600795/SH)が2.9%、大唐国際発電(601991/SH)が2.6%、華電国際電力(600027/SH)が2.3%、華能国際電力(600011/SH)が2.0%ずつ上昇した。消費関連株、運輸株、エネルギー株、インフラ関連株、不動産株なども買われている。
 半面、医薬品株はさえない。人福医薬集団(600079/SH)が2.2%、健康元薬業集団(600380/SH)が1.3%、上海復星医薬集団(600196/SH)が1.2%ずつ下落した。半導体株、素材株も売られている。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.06ポイント(0.73%)高の281.97ポイント、深センB株指数が8.90ポイント(0.77%)高の1157.33ポイントで終了した。


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