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2023/02/23 13:25

香港前場:ハンセン0.5%高で3日ぶり反発、上海総合は0.1%上昇 無料記事

 23日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比110.95ポイント(0.54%)高の20534.79ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が77.86ポイント(1.14%)高の6910.62ポイントとそろって3日ぶりに反発した。売買代金は570億1200万香港ドルに縮小している(22日前場は676億9800万香港ドル)。
 中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。中国では来週末の3月5日、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が開幕する。景気のテコ入れに向けて、各種方針が打ち出される見通しだ。また、ハンセン指数は前日までの続落で約1カ月半ぶりの安値水準に落ち込んでいただけに、値ごろ感も着目されている。ただ、上値は重い。米金融引き締めの長期化が警戒されている。指数は朝方、マイナス圏に沈む場面もあった。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄が急伸。ハンセン科技(テック)指数は2.1%高と他の指数をアウトパフォームしている(構成銘柄30のうち28上昇)。個別では、パソコン(PC)世界大手の聯想集団(992/HK)が7.3%高、オンライン医療の京東健康(6618/HK)が5.5%高、中国オンラインゲーム大手の網易(9999/HK)が4.4%高と上げが目立った。
 石炭セクターも高い。エン鉱能源集団(1171/HK)が6.4%、中国中煤能源(1898/HK)が2.7%、中国神華能源(1088/HK)が2.1%、内蒙古伊泰煤炭(3948/HK)が1.9%ずつ上昇した。
 マカオのカジノ銘柄もしっかり。新濠国際発展(200/HK)が4.0%高、永利澳門(1128/HK)が3.3%高、美高梅中国HD(2282/HK)が3.0%高、銀河娯楽集団(27/HK)が1.6%高と値を上げた。
 レストランチェーンや酒造など飲食関連銘柄も物色される。呷哺呷哺餐飲管理(520/HK)が4.6%高、九毛九国際HD(9922/HK)が2.6%高、海底撈国際HD(6862/HK)が3.4%高、百威亜太HD(1876/HK)が2.4%高、華潤ビールHD(291/HK)が1.7%高で引けた。
 半面、中国発電セクターはさえない。中国電力国際発展(2380/HK)が4.5%安、華電国際電力(1071/HK)が2.2%安、華潤電力HD(836/HK)が1.6%安、華能国際電力(902/HK)が0.8%安で前場取引を終えた。
 香港拠点の不動産銘柄も安い。九龍倉集団(4/HK)が2.0%、恒基兆業地産(12/HK)が1.8%、恒隆地産(101/HK)が1.7%、新鴻基地産発展(16/HK)が1.4%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットも反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.07%高の3293.37ポイントで取引を終了した。不動産株が高い。エネルギー株、金融株、半導体株、自動車株なども買われた。半面、医薬品株は安い。素材株、空運株、公益株、食品・酒造株も売られた。


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