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2023/01/09 13:26

香港前場:ハンセン1.6%高で反発、上海総合は0.5%上昇 無料記事

 週明け9日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日営業比336.77ポイント(1.60%)高の21328.41ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が123.46ポイント(1.73%)高の7267.10ポイントとそろって反発した。売買代金は859億4150万香港ドルにやや拡大している(6日前場は799億3160万香港ドル)。
 内外環境の改善で投資家心理が上向く流れ。6日の米株市場では、米利上げ長期化の警戒感が薄らぐ中、主要株価指数が急反発した。賃金インフレの鈍化を受け、米連邦準備理事会(FRB)は金融引き締めを長期化するとの観測がやや後退している。内部的には、リオープン(経済再開)の進展と当局の景気重視スタンスがプラス。過度な景気懸念が和らいでいる。共産党機関紙「人民日報」は8日付で、中国人民銀行(中央銀行)の党書記を務める郭樹清氏のインタビューを掲載。郭氏は「中国の経済成長は迅速に正常化する」との見解を示した。また、郭氏はプラットフォーム企業14社について、「金融事業の是正措置は基本的に完了し、残る少数の問題も急ぎ解決する」と発言。関連銘柄の追い風となった。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国スマートフォン大手の小米集団(1810/HK)が8.0%高、Eコマース中国最大手の阿里巴巴集団HD(9988/HK)が7.9%高、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が7.4%高と上げが目立った。
 セクター別では、マカオ・カジノが高い。永利澳門(1128/HK)が5.9%、新濠国際発展(200/HK)が5.4%、金沙中国(1928/HK)が3.5%、澳門博彩HD(880/HK)が3.0%ずつ上昇した。業績改善の期待が強まる。春節連休のカジノ客室稼働率は90%を超え、コロナ前水準を回復する見通しと伝わった。
 中国の外食関連も物色される。呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が7.2%高、海底撈国際HD(6862/HK)が5.9%高、海倫司国際HD(9869/HK)が4.9%高、百勝中国HD(9987/HK)が4.2%高で引けた。
 家電やスポーツ用品の中国消費セクターも買われる創維集団(751/HK)が22.7%高、TCL電子HD(1070/HK)が6.9%高、海爾智家(6690/HK)が2.5%高、中国動向(3818/HK)が11.1%高、特歩国際(1368/HK)が3.4%高と値を上げた。
 非鉄セクターもしっかり。中国アルミ(2600/HK)が7.3%高、江西銅業(358/HK)が6.8%高、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が5.1%高、中国宏橋集団(1378/HK)が4.4%高で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは6日続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.53%高の3174.34ポイントで前場の取引を終了した。消費関連株が高い。資源・素材株、医薬品株、ハイテク株、金融株、空運株、インフラ関連株なども買われた。半面、公益株は安い。不動産株も売られた。


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