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2023/02/08 17:36

香港大引:ハンセン0.1%安で反落、テック指数は1.9%下落 無料記事

 8日の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比15.18ポイント(0.07%)安の21283.52ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が42.96ポイント(0.59%)安の7189.29ポイントとそろって反落した。売買代金は1156億140万香港ドルとなっている(7日は1037億7660万香港ドル)。
 米金利高が嫌気される流れ。米10年債利回りは先週末から上昇に転じ、8日は約1カ月ぶりの高い水準で推移している。また、中国の「大型気球」が米国領空に侵入し、米軍が撃墜したことも米中対立の懸念材料としてくすぶる状況だ。ただ、大きく売り込む動きはみられない。米金融引き締めの過度な警戒感が後退したことや、中国人民銀行(中央銀行)が資金供給に転じたことも相場を下支えしている。ハンセン指数はプラス圏に浮上する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
 ネット関連の銘柄が急落。ハンセン科技(テック)指数は1.9%安と他の指数をアンダーパフォームしている。個別では、人工知能(AI)関連企業の商湯集団(20/HK)が6.6%安、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が6.5%安、ショート動画投稿アプリの快手科技(1024/HK)が6.2%安と下げが目立った。商湯集団に関しては、主要株主による株売却もマイナス材料。ソフトバンクグループ(SBG:9984/東証)は足元で保有する商湯集団株の売却を続けている。最新の開示資料によれば、SBGのクラスB株式保有比率は17.05→16.85%に低下した。
 中国自動車セクターも安い。小鵬汽車(9868/HK)が3.9%、吉利汽車HD(175/HK)が2.6%、蔚来集団(9866/HK)が2.1%、比亜迪(1211/HK)が1.4%ずつ下落した。販売不振を不安視。全国乗用車市場信息聯席会(乗聯会)は7日、中国乗用車市場の小売販売額について、今年1月に概算124万1000台まで低迷したと報告した。また、吉利汽車は7日引け後、グループ全体の販売が今年1月に前年同月比で29%減少したと報告している。マイナス成長は2カ月連続だ。
 管理サービスの中国不動産セクターもさえない。碧桂園服務HD(6098/HK)が2.0%安、世茂服務HD(873/HK)が1.8%安、雅生活智慧城市服務(3319/HK)と融創服務HD(1516/HK)がそろって1.6%安で引けた。
 半面、香港に拠点を置く金融・不動産はしっかり。渣打集団(2888/HK)が2.0%、HSBC(5/HK)が2.1%、恒生銀行(11/HK)と東亜銀行(23/HK)がそろって1.2%、新世界発展(17/HK)が1.9%、新鴻基地産発展(16/HK)と九龍倉置業地産投資(1997/HK)がそろって1.6%ずつ上昇した。本土マネーの流入が材料視される。中国本土との往来正常化を受け、香港で高級新築住宅の取引が急増しているなどと伝えられた。
 一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.49%安の3232.11ポイントで取引を終了した。ハイテク株が安い。素材株、消費関連株、インフラ関連株、エネルギー株、公益株、金融株、軍事関連株なども売られた。半面、医薬品株は高い。運輸株、IT関連株の一角も買われた。



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