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2022/12/23 13:23

香港前場:ハンセン0.5%安で3日ぶり反落、上海総合は小反発 無料記事

 23日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比100.78ポイント(0.51%)安の19578.44ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が73.82ポイント(1.10%)安の6642.50ポイントと3日ぶりに反落した。売買代金は444億2280万香港ドルに縮小している(22日前場は576億6620万香港ドル)。
 米ハイテク株安が嫌気される流れ。昨夜の米市場では、米金融引き締め長期化の警戒感が高まり、ナスダック指数が2.2%安と3日ぶりに反落した。また、香港は週末からクリスマス休暇入りするとあって(マーケットは26日と27日が休場)、市場参加者に買い手控えムードが漂った。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国の経済対策とリオープン(経済再開)の期待感が相場を下支えした。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」銘柄に売りが先行。ハンセン科技(テック)指数は1.9%安と他の指数をアンダーパフォームした(構成銘柄30のうち29下落)。個別では、中国EMS(電子機器製造受託サービス)大手の比亜迪電子(285/HK)が9.5%安、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が5.5%安、新興電気自動車(EV)メーカーの小鵬汽車(9868/HK)が4.4%安と下げが目立っている。
 EV関連の銘柄群が全面安。上記した小鵬汽車のほか、比亜迪(1211/HK)が4.4%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が3.9%、理想汽車(2015/HK)が3.2%、蔚来集団(9866/HK)が2.8%ずつ下落した。
 半導体セクターもさえない。上海復旦微電子集団(1385/HK)が4.9%安、華虹半導体(1347/HK)が2.7%安、晶門半導体(2878/HK)が1.7%安、中芯国際集成電路製造(981/HK)が0.8%安で引けた。
 太陽光や風力など再生可能エネルギー発電の関連銘柄群も売られる。中国水発興業能源集団(750/HK)が4.5%安、新特能源(1799/HK)が3.3%安、福莱特玻璃集団(6865/HK)が2.4%安、新疆金風科技(2208/HK)が3.1%安、龍源電力集団(916/HK)が0.8%安で前場取引を終えた。
 半面、教育サービスの銘柄群は物色される。希望教育集団(1765/HK)が4.9%、新東方在線科技HD(1797/HK)と民生教育集団(1569/HK)がそろって4.0%、中国東方教育HD(667/HK)が3.4%ずつ上昇した。
 一方、本土マーケットは7日ぶりに小反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.09ポイント高の3054.52ポイントで前場の取引を終了した。金融株が高い。食品・酒造株、不動産株、公益株、医薬品株なども買われた。半面、ハイテク株は安い。自動車株、エネルギー株、素材株、インフラ関連株も売られた。


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