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2022/12/15 13:26

香港前場:ハンセン1.1%安で3日ぶり反落、上海総合0.3%下落 無料記事

 15日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比224.30ポイント(1.14%)安の19449.15ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が86.00ポイント(1.28%)安の6616.36ポイントとそろって3日ぶりに反落した。売買代金は601億3740万香港ドルに縮小している(14日前場は747億9130万香港ドル)。
 中国景気の先行きが不安視される流れ。取引時間中に公表された11月の中国経済統計は、消費や投資関連など軒並み予想を下回った。積極的な米利上げの警戒感も再燃。米連邦公開市場委員会(FOMC)では、利上げ幅が予想通りこれまでの0.75→0.50%に縮小されたが、メンバーによる2023年末の金利見通しは9月時点の4.6→5.1%に引き上げられている。香港の中央銀行に相当する香港金融管理局(HKMA)は15日、米利上げに追随し、政策金利である基準金利を4.25→4.75%に0.50ポイント引き上げた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、インターネット検索中国最大手の百度集団(9888/HK)が4.2%安、中国ニット衣料最大手の申州国際集団HD(2313/HK)が3.9%安、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が3.5%安と下げが目立った。
 セクター別では、管理サービスやデベロッパーの中国不動産が安い。上記した碧桂園服務のほか、世茂服務HD(873/HK)が5.4%、融創服務HD(1516/HK)が3.9%、旭輝(884/HK)が6.5%、合景泰富地産(1813/HK)が5.5%ずつ下落した。不動産関連の指標が一段と悪化。今年1〜11月の全国不動産開発投資額(名目ベース)は、中国全体で前年同期比9.8%減の12兆3863億人民元(約241兆2200億円)に縮小した。8カ月連続のマイナス成長で、減少率は1〜10月の8.8%からさらに拡大している。
 セメント・鉄鋼セクターもさえない。中国建材(3323/HK)が4.7%安、華潤水泥HD(1313/HK)が3.7%安、安徽海螺水泥(914/HK)が2.8%安、鞍鋼(347/HK)が3.0%安、重慶鋼鉄(1053/HK)が2.3%安で引けた。
 医薬品セクターも売られる。康希諾生物(6185/HK)が5.3%安、四環医薬HD集団(460/HK)が4.1%安、薬明生物技術(2269/HK)が3.2%安、翰森製薬集団(3692/HK)が2.3%安と値を下げた。
 一方、本土マーケットも反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.28%安の3167.73ポイントで前場の取引を終了した。金融株が安い。エネルギー株、素材株、不動産株、公益株、運輸株なども売られた。半面、ハイテク株は高い。消費関連株、メディア関連株も買われた。


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