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2022/12/23 17:33

香港大引:ハンセン0.4%安で3日ぶり反落、テック株が下落 無料記事

 23日の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比86.16ポイント(0.44%)安の19593.06ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が73.42ポイント(1.09%)安の6642.90ポイントと3日ぶりに反落した。売買代金は799億5900万香港ドルに縮小している(22日は1014億6900万香港ドル)。
 米ハイテク株安が嫌気される流れ。昨夜の米市場では、米金融引き締め長期化の警戒感が高まり、ナスダック指数が3日ぶりに反落した。また、香港は週末からクリスマス休暇入りするとあって(マーケットは26日と27日が休場)、市場参加者に買い手控えムードが漂った。もっとも、下値を叩くような売りはみられず、ハンセン指数は小幅高となる場面も見られた。中国の経済対策とリオープン(経済再開)の期待感が相場を下支えしている。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」銘柄に売りが先行。ハンセン科技(テック)指数は2.1%安と他の指数をアンダーパフォームした(構成銘柄30のうち下落29)。個別では、中国EMS(電子機器製造受託サービス)大手の比亜迪電子(285/HK)が10.4%安、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が5.0%安、新興電気自動車(EV)メーカーの理想汽車(2015/HK)が4.7%安と下げが目立っている。
 EV関連の銘柄群が全面安。上記した理想汽車のほか、比亜迪(BYD:1211/HK)が3.7%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が3.2%、小鵬汽車(9868/HK)が3.2%、蔚来集団(9866/HK)が2.1%ずつ下落した。BYDを巡っては、新型コロナウイルス感染拡大による人手不足で、足元の生産に影響が出ているなどと報じられた。
 半面、教育サービスの銘柄群は物色される。新東方在線科技HD(1797/HK)が5.3%、中国東方教育HD(667/HK)が4.5%、民生教育集団(1569/HK)が2.0%ずつ上昇した。中国政府は先週、「内需拡大戦略計画綱要(2022〜35年)」を発表。その中で、多様な教育サービスの提供を奨励し、民営教育の発展を支援・規範化する方針を表明した。
 また、本土系不動産セクターも全体相場をアウトパフォーム。華潤置地(1109/HK)が2.3%、中国海外発展(688/HK)が1.2%、広州富力地産(2777/HK)が0.5%、万科企業(2202/HK)が0.4%ずつ上昇した。資金繰り悪化に直面する不動産デベロッパーの救済に向け、中国当局による支援策の発表が続いている。
 一方、本土マーケットは7日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.28%安の3045.87ポイントで取引を終了した。自動車株が安い。エネルギー株、繊維・アパレル株、素材株なども売られた。半面、ホテル・観光株が高い。電力株、食品株なども買われた。


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