2023/03/02 13:30
香港前場:ハンセン0.4%安で反落、上海総合は0.2%上昇
2日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比83.18ポイント(0.40%)安の20536.53ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が17.67ポイント(0.26%)安の6896.63ポイントそろって反落した。売買代金は619億2580万香港ドルに縮小している(1日は775億2340万香港ドル)。
米ハイテク株安が重しとなる流れ。昨夜の米市場では、米金利高が懸念され、ナスダック指数が0.7%安と続落した。米債券市場では、米10年債利回りが一時昨年11月以来となる4.0%を突破し、政策金利に連動しやすい2年債利回りは2007年以来となる4.9%まで上昇している。また、ハンセン指数は前日に4.2%高と急伸しただけに、その反動売りも出たようだ。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国景況感の改善が支えとなっている。指数は前引けにかけて下げ幅を縮小させた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が4.1%安、中国Eコマース最大手の阿里巴巴集団HD(9988/HK)が3.7%安、ビールメーカー大手の百威亜太HD(1876/HK)が2.8%安と下げが目立った。バドワイザーについては、通期の減益決算が嫌気されている。
ネット株も急落。上記した阿里巴巴集団のほか、ビリビリ(9626/HK)が7.3%安、百度集団(9888/HK)が2.5%安、京東集団(9618/HK)が2.3%安と値を下げた。ハンセン科技(テック)指数は1.1%安と他の指数をアンダーパフォーム。前日は6.6%上昇し、構成銘柄は全面高だった。
自動車セクターも安い。蔚来集団(9866/HK)が11.8%、五菱汽車集団HD(305/HK)が4.1%、小鵬汽車(9868/HK)が3.3%ずつ下落した。新興EV(電気自動車)メーカーの蔚来に関しては、22年第4四半期(10〜12月)決算の赤字幅拡大がネガティブ材料となっている。
中国不動産セクターもさえない。万科企業(2202/HK)が3.7%安、中国金茂HD(817/HK)が1.8%安、旭輝(884/HK)と合景泰富地産(1813/HK)がそろって1.1%安で引けた。万科企業は2日、H株の第三者割当増資を実施すると発表。1株利益の希薄化などが懸念された。
半面、中国銀行・保険セクターはしっかり。中国工商銀行(1398/HK)が1.7%高、中国建設銀行(939/HK)が1.2%高、中国農業銀行(1288/HK)が1.1%高、中国人民財産保険(2328/HK)が3.4%高、中国太平洋保険集団(2601/HK)が1.8%高、新華人寿保険(1336/HK)が1.5%高と値を上げた。
海運セクターも高い。太平洋航運集団(2343/HK)が5.1%、中遠海運HD(1919/HK)が4.5%、東方海外(316/HK)が3.6%、海豊国際HD(1308/HK)が2.7%ずつ上昇した。
一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.18%高の3318.26ポイントで取引を終了した。エネルギー株が高い。インフラ建設株、銀行・保険株、公益株、素材株、運輸株なども買われた。半面、医薬品株は安い。消費関連株、半導体株も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
米ハイテク株安が重しとなる流れ。昨夜の米市場では、米金利高が懸念され、ナスダック指数が0.7%安と続落した。米債券市場では、米10年債利回りが一時昨年11月以来となる4.0%を突破し、政策金利に連動しやすい2年債利回りは2007年以来となる4.9%まで上昇している。また、ハンセン指数は前日に4.2%高と急伸しただけに、その反動売りも出たようだ。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国景況感の改善が支えとなっている。指数は前引けにかけて下げ幅を縮小させた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が4.1%安、中国Eコマース最大手の阿里巴巴集団HD(9988/HK)が3.7%安、ビールメーカー大手の百威亜太HD(1876/HK)が2.8%安と下げが目立った。バドワイザーについては、通期の減益決算が嫌気されている。
ネット株も急落。上記した阿里巴巴集団のほか、ビリビリ(9626/HK)が7.3%安、百度集団(9888/HK)が2.5%安、京東集団(9618/HK)が2.3%安と値を下げた。ハンセン科技(テック)指数は1.1%安と他の指数をアンダーパフォーム。前日は6.6%上昇し、構成銘柄は全面高だった。
自動車セクターも安い。蔚来集団(9866/HK)が11.8%、五菱汽車集団HD(305/HK)が4.1%、小鵬汽車(9868/HK)が3.3%ずつ下落した。新興EV(電気自動車)メーカーの蔚来に関しては、22年第4四半期(10〜12月)決算の赤字幅拡大がネガティブ材料となっている。
中国不動産セクターもさえない。万科企業(2202/HK)が3.7%安、中国金茂HD(817/HK)が1.8%安、旭輝(884/HK)と合景泰富地産(1813/HK)がそろって1.1%安で引けた。万科企業は2日、H株の第三者割当増資を実施すると発表。1株利益の希薄化などが懸念された。
半面、中国銀行・保険セクターはしっかり。中国工商銀行(1398/HK)が1.7%高、中国建設銀行(939/HK)が1.2%高、中国農業銀行(1288/HK)が1.1%高、中国人民財産保険(2328/HK)が3.4%高、中国太平洋保険集団(2601/HK)が1.8%高、新華人寿保険(1336/HK)が1.5%高と値を上げた。
海運セクターも高い。太平洋航運集団(2343/HK)が5.1%、中遠海運HD(1919/HK)が4.5%、東方海外(316/HK)が3.6%、海豊国際HD(1308/HK)が2.7%ずつ上昇した。
一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.18%高の3318.26ポイントで取引を終了した。エネルギー株が高い。インフラ建設株、銀行・保険株、公益株、素材株、運輸株なども買われた。半面、医薬品株は安い。消費関連株、半導体株も売られた。
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